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子どもたちを連れて初めての美幌観光和牛まつり

美幌町には2つ大きなお祭りがある。1つが夏に開催される美幌観光和牛まつり、もう1つが秋に開催される美幌ふるさと祭りだ。新型コロナウイルスの影響で、どちらのお祭りにも子どもたちは参加したことがない。美幌はなかなかいいところだなと感じるようなお祭りなので連れて行ってあげたいなとずっと思っていた。

そして、ついにその日が来た。7月16日土曜日、美幌観光和牛まつりの日だ。このところ雨が多い天気だったが、今日は大丈夫そう。つむぎがよろこぶ姿が楽しみだ。

朝、リビングから幸枝さんの悲鳴。
「どうした?」
「やばい、ぎっくり腰・・・」
幸枝さん、久しぶりのぎっくり腰発生。動くことができない様子。困った、が起きてしまったことは仕方ない、家事を終わらせ、幸枝さんの楽な体勢を確保。

櫂を抱っこ紐にいれ、子どもたちの道具をカバンに詰め、つむぎの手をひき祭りに向かうことにする。一年に一度しか経験できない祭り、なんとしても連れて行ってあげたい。

会場に着く。車を降り、櫂を再び抱っこ紐へ。つむぎと手をつなぐ。
「だでぃは何食べよっかなぁ。つむも好きなもの買っていいからね!」
「うん、ぼくはねぇ、頭がいたい」

え?

「え、つむ頭痛いの?」
つむぎは少し黙った後
「うーん、痛くない」

つむぎのおでこを触ってみる。熱い。明らかに熱が出ている。

「つむ、また熱が出てるみたいだよ、帰ろうか」
「いやだ」
「そうだよねぇ。そしたらちょっとだけ見てから帰るか」

せきや鼻水などの症状が出ていなかったから気づかなかったが、ここ最近のつむぎの風邪は治りきっていなかったようだ。

つむぎと一緒に祭り会場にゆっくり向かう。
「つむ、何食べたいの?」
「かき氷!」

かき氷を購入。こう言うとき、つむぎはいつもかき氷だ。

屋台の裏に回って、かき氷を食べ始めるつむぎ。やっぱり、あまり体調がよくなさそうだ。あらかたかき氷を食べ終わり、また屋台を見て回る。少し歩いたところで、立ち止まるつむぎ。

「もう、帰る」
「そうだね、帰ろう」
「歩けない」
「え」

ぼくはすでに櫂を抱っこしている。つむぎは体調が悪くて甘えたいモードなのだろう。

「そうかぁ、じゃあ自分の力で捕まって」
「うん」

右腕をつむぎのおしりの下に回し、抱きかかえる。重い。

こうして、つむぎと櫂の初めての美幌観光和牛まつりの幕が閉じたのでした。

疲れた。つむぎは家で休み夕方には元気になりました。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。


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