【アカンを、いいでに。】

水泳では、1日からインカレが始まり、今までの練習の成果を出すため、チームの為、自分のため、、

それぞれの想いを胸に試合に挑んでいます。

今年はコロナで、ほとんどの全国大会が無くなりました。

その中で、こうやって大会を開催できたことはホントに素晴らしいことだと思います。

だって、『やらない』という選択肢を取る方がよっぽど簡単ですもん。

今回、インカレが無ければ、池江選手の復活レースだって無かった訳で。

主催者サイドが、［どうやったらできるのか？］の想像力を働かせた結果がこのような形で現れたので、選手達も泳げること自体に感謝しているだろうなって思います。

ここからは、想像力という部分で、僕が大切に考えていることをツラツラと書いてみようと思います^_^

※今回は無料公開です！

『課外授業　ようこそ先輩』という番組、ご存知ですか？

著名人が母校の小学校を訪れ授業をするという内容で、これは8年前の久本雅美さんの回です。

当時の僕は、選手育成とスタッフ育成、更にはアイデア構築など、『想像力』についてすごく色々考えていた時期で、『課題を探して、解決方法を考える。』ことが仕事だった訳です。

しかも、課題を欠点と捉えていた僕は、この番組を見たことで、課題を多角的に見なくてはならないことを学びました。

『アカンと思えるどんな個性でも、必ずええでに変えられる』

久本さんは小学生の頃に、マイナスだと思っていた自分のおしゃべりな部分を、教頭先生から全校生徒の前で『日本一元気な子』と言われたことで、前向きに発想転換できたそうです。

また、非常に心配症を抱える性格で（3倍ちゃんって言われてたそう(^◇^;)）、これについても友人から『気配りができる人』と言われ、短所を長所に変えられた経験を、とても分かりやく話していました。

確かに、久本さんはあのおしゃべりな部分がお笑いの仕事、気配りができる部分が司会などの仕事に絶対に役立っていると感じます。

授業を受けた小学生にも自分のアカンを書き出して、それをええでに変えるという課題を出し、お母さんと考えてくるように宿題にしていました。

食事をゆっくり食べることをお母さんから食べるのが遅いと言われていた生徒は、ゆっくり食べる事でお母さんの食事をしっかり味わうことができるという発想に転換していました。

おせっかいでいつも余計な事を言ってしまう生徒が、それは他人と関わりたい気持ちを持っているからという発想に転換していました。

久本さんと話している子供たちの表情がみるみると変わっていく姿を見て【なるほどな～】との感心を超えて凄さすら感じました。

【プラスに想像する癖をつける】

色々な場面で、『想像力』って大事だなって思う機会が多々あります。

当時の僕は、正直、人の欠点探しのプロだというくらい、課題を見つける方に目を向けていました。今思えば最悪です(*_*)

この番組を見てからは、管理職としてスタッフ育成をしていた時だったので、職員の業務の欠点探しではなく、その仕事がどのように会社に役立っているか。欠点だと思っている部分の中にどれだけの長所が隠されているか。

課題だと感じている部分を、プラス面に発想転換し、相手に伝えるようになりました。

気づかなかったプラス面が分かると、新しい企画やアイデアがどんどん出るようになったり、積極的な意見が出てきたりするから不思議なものです。

選手育成に対しても同様で、欠点を指摘するのは簡単ですがその欠点を長所に変えられる想像力がコーチングだと感じています。

プラスへ発想転換するって、なんか難しそうですが、これは『能力』じゃなくて、量をこなして癖つけすることで身についていくのではないかと思っています。

そして、プラス転換にできる量が多ければ多いほど、選手が前向きに努力できるアドバイスとなったり、次のレースでのチャレンジに繋がったりする訳で。

久本さんの番組を見てから、プラスに発想転換する癖をつけるようになったので、すごく、すごく大切なことを教えてもらえたと思っています。

『ひとつの出来事に対してあらゆることを考えてみる。
　それを想像力と言う。』

これはドラマで金八先生が言っていたことです。

今現在も、ホント未知の流れを進んでいます。

『難しさ』と『面白さ』の二極性

難しいで終わるのではなく、どのように面白くできるのか？

アカンを、ええでに。

大切にしていこうと思います。

あっ、

もし、僕の記事がアカンなーって思ったとしても、ええでに想像してください、、（図々しい、、）
　

最後は瀬戸内寂聴さんのこの言葉で。　

『苦しんだ人ほど、愛が深いものです。
それは他者への想像力が働くからです。』