【№1】社長に訊く海苔の話「はこびぐさ」
新入社員の「レオナ」が疑問に思ったことを社長に直接聞いていく企画の第1弾として、吉田商店の商品の中でもファンの多い「はこびぐさ」について聞いてみました。
味に関する質問はもちろんデザインの事や、名前の由来など社長にいくつか質問をしてきました！
社長よろしくお願いします！
Q．「はこびぐさ」はいつから売っている商品ですか？
A．2007年の9月に販売開始ですので約13年経つ商品です。創業150年の歴史から考えるとまだまだ育てている最中の商品です。
Q．「はこびぐさ」とは変わった名前ですが、どういう意味なのでしょうか？
A．「はこびぐさ」とは江戸時代の海苔の呼び方の一つです。当時養殖ができるようになったとはいえ海苔の生活史は昭和の中頃まで解明されておらず、現在のようにいつも採れるとは限りませんでした。そのため昔の人々は、自然が運んでくれるこの貴重な海の恵みに感謝の気持ちを込めて「はこびぐさ」と称していました。
自然に密着して生活していた当時の海苔漁師たちの思いのこもった呼び名をこの商品の名称にしました。
また当時、海苔は「きつね草」とも呼ばれており、こちらの由来は、昨日まで漁場でよく育っていた海苔が海流の変化や病気などでたった一晩でなくなってしまう事もあり、「キツネにつままれたようだ！」という事から「きつね草」とも呼ばれていたそうです。
海苔が一晩で海から消えて無くなってしまう事は漁師たちにとっては一大事だったかも知れませんが、何だかほっこりとする素敵な名前のつけ方ですよね。
全型 全型10枚 定価864円(税込)
Q．どんな海苔が「はこびぐさ」に選ばれるのでしょうか？
A．まずは口に入れた瞬間に広がる海苔本来の旨味があり、それと飛び抜けた香りがある事、これが最優先です。インパクトがあり一気に「はこびぐさ」の世界が口の中に広がるような海苔を選んでいます。
Q．味のりでもそのコンセプトは同じですか？
A．味のりの場合も基本的なコンセプトは同じで素材自体に良いものを使うように心がけた上で、特に海苔自体は口溶けの良いものを厳選しています。
食べた際に味付のたれの味が口の中に広がった後から海苔の味が出てくるので、味付けのたれについては海苔本来の味を活かすような味付けをしています。
焼のり缶 八つ切り64枚(全型8枚分) 定価864円(税込)
味のり缶 八つ切り64枚(全型8枚分) 定価864円(税込)
Q．デザインには草木が描かれていて、海苔のパッケージとしては珍しい斬新なデザインかと思いますが、この絵の由来は？
A．この絵は、有田焼で有名な柿右衛門様式の作家の作品です。絵の色使いや、画面の余白を活かした構図をそのまま利用しました。また有田焼特有の陶磁器の白色を再現するために特殊な艶のある紙を使用しています。
Q．「はこびぐさ」を最もおいしく食べる社長のおすすめの食べ方は？
A．自分で言うのもなんですが、美味しい素材を厳選した海苔ですので、どのようにして食べても美味しくお召し上がりいただけます。
その中でも特に皆様にお奨めしているのは「いなりサンド」です。八つ切りの海苔２枚でいなり寿司を挟むだけです。いなりの甘い油と「はこびぐさ」の強い海苔の旨味が絶妙にマッチするので是非試してみてください。
海苔で挟むのは食べる直前がベストです。海苔のパリッとした食感といなり寿司のふんわりとした柔らかさのバランスが食欲を一層引き立てます。
Q．この海苔について何か言いたいことはありますか？
A．先ほども言った通り、「はこびぐさ」は華やかな味と飛び抜けた香りを持つ海苔である事を最優先して厳選している為、実際の海苔の色艶については二の次で選定しています。食品である以上、見た目よりも味と香りを最重要視するのは弊社の代々続くこだわりのひとつです。
また、表面に小穴の空いたものもあるかと思いますが、海苔は小穴が開いている物には美味しいものが多いのです。海苔を採る際に元気な細胞の美味しい若い海苔は、水分を多く含んでいます。それを乾燥して焼き上げると急激に体積が縮み、小穴が開く場合が多いのです。見た目はあまり良くありませんが小穴の開いた海苔に美味しいものが多いのにはこんな理由があるのです。
まとめ
今まであまり語られていなかった「はこびぐさ」のこだわりが聞き出せたかと思います。
まさかあの絵が柿右衛門様式の作家の作品そのものだったなんて。しかもデザインと味がリンクしている事も興味深かったですね。
また次回、別の商品について社長に突撃して来ますのでお楽しみに！
全型 全型10枚 定価864円(税込)
半切 半切10枚(全型5枚分) 定価540円(税込)
焼のり缶 八つ切り64枚(全型8枚分) 定価864円(税込)
味のり缶 八つ切り64枚(全型8枚分) 定価864円(税込)
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