僕もあなたも、美しい
僕は一時期、強く変わりたいと思っていた。一年前くらいまで思っていたかもしれない。切実だった。今の状態から抜け出して、別に人間に変わってやるんだ、そう思っていた。
その願いの根底にあったのは劣等感だった。仕事の能力、容姿(フッションや体型)、芸術的センス、知識や頭の良さ、コミュニケーション能力、恋愛など、全てが下手だと自負していた。「あの人はなんであんなにかっこいいのだろう」「僕はなんであの人みたいに賢くないのだろう」と悩んでいた。劣等感をぶち壊したい、新しい自分に変わりたい