「もしもご主人より魅力的な男性があらわれたらどうしますか?」
匿名でこんな質問をいただいた。
今日はこの質問に答えようと思う。
◇
まず、「どうしますか?」という質問に端的に答えると、「どうもしない」。
どうもしないことを自分の意思で選択する……ということではない。
その状況に陥っている自分をリアルに想像してみたら、「たぶん、どうもしないだろうな」という結論に至ったのだ。
まず、この質問文には「彼もサキさんに」とある。つまり、私が彼に好意を抱いているという前提だ。
つまり、魅力的な男性と出会い、私は彼に惹かれ、どうやら彼も私に好意を抱いているっぽい……という状況。
となると、私は恋をしているわけだから、相手に会いたいと思うだろう。
だけど、ここで問題が生じる。
会うということはつまり、家から出なければいけない。
再三書いているとおり、私は外出がとても苦手だ。都心に出た日には疲れて寝込んでしまうので、仕事に差し支える。
それに、最近はほぼ仕事でスケジュールが埋まっているため、プライベートで人と会うことに費やせる日数は月2が限度。
そのうちの1回はだいたい友達との約束に充てるので、不倫相手とデートするにしても、月1が限度ということになる。
……うーん、不倫をしたことがないのでわからないけど、月1の接触頻度で恋愛関係が成り立つものだろうか?
なかなか会えない関係の場合、コミュニケーションは電話かLINEなどになる。
私は夫と一緒に暮らしているので、電話をしたら一発でバレてしまう。もしも不倫をするとなれば、LINEなどのテキストコミュニケーションが主になるだろう。
まぁ、それでも恋愛関係の持続は可能だ。過去に夫と遠距離恋愛していたときは、半年に1度しか会わなかったけど関係は続いた。
だけどそれは、お互いメールや電話に時間を割いていたからだ(まだLINEのない時代だった)。当時のライフスタイルではそれが可能だった。
今の私は、その時間がない。売れっ子だからじゃなく、仕事量のわりに時間がかかってしまうからだ。仕事の合間にちょいちょいLINEを返信したとしても、トータルで1日に1時間が限度だろう。
つまり、今の私が夫以外の人と恋愛するとして、接触頻度は「仕事の合間にちょこちょこ返すLINE」と「月1のデート」ということになる。
……ちょっと、無理がないだろうか。
その接触頻度で恋愛関係に発展するのは難しいだろうし、仮に発展したとしても、お互いすぐに冷めるのでは?
◇
恋愛関係の発展・持続には接触頻度が重要だと思う。
もしも私が週5で通勤していれば、職場や仕事帰りに会うことは可能だろう。また、フリーライターでも頻繁に外出できるタイプであれば、不倫は可能かもしれない。
けれど今の私は、外出が苦手な貧乏暇なしのフリーライター。
恋愛するための時間がないし、時間ができたとしても外出する気力がない。なんていうか、恋愛にリソースを割く余裕がない。
……ってまさに「貧すれば鈍する」って感じだなぁ。
バブル期に青春を過ごした人が聞いたら「そんな寂しいこと言うなよ」って言いそう。
だけど、それはバブル期が恋愛にリソースを割ける時代だったからだ。ロスジェネやゆとりは「恋愛にリソース割く余裕がない」という人が多いのが現実だし、その中でも特に、今の私はそういう状態にある。
恋愛するための資本(時間・お金・気力・体力・意欲)がどれも欠けているのだ。
あたらめて、「不倫にしろそうじゃないにしろ、恋愛は元気な人にしかできないんだよなぁ」と思った。
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