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【読書レポ#3】読みたいことを、書けばいい。

本屋さんでタイトルに惹かれてメルカリで買う、というのが私の最近の本の買い方。

小説はその場で買うことも多いけど、ビジネス書は最後まで読み切れるか内容次第なので笑、できるだけコストをかけずに買うようにしている。

ということで、今回読んだのは産休に入るにあたって今後のキャリアを考えた時に、やっぱり書くことが好きだなぁと思ったので手に取ってみた1冊。

前提として、私は産休に入るまで会社の社内報を作る仕事をしていたので、基本的に文章を「書く」仕事が多かった。なんとか産前に読み終えることができたので、気付いたことや感じたことを書いてみる。

概要

この本は「なんのために書いたか」という序章から始まり、第1章〜第4章を通して「なにを、だれに、どう、なぜ書くのか」という分かりやすい構造で書かれていた。

文章の書き方の基本というような内容ではなく、そもそも「書く」ということに対する筆者の考え方を述べているような内容だった。

本書では、「自分が読みたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」ということを伝えたい。いや、伝わらなくてもいい。すでにそれを書いて読む自分が楽しいのだから。
自分がおもしろくもない文書を、他人が読んでもおもしろいわけがない。だから、自分が読みたいものを書く。
それが、「読者としての文章術」だ。

「読みたいことを、書けばいい。」p.6~

(何より字が大きくて、強調したい箇所は太字になっておりとても読みやすかった。)

ちなみに、今話題のchatGPTを使って本書の要約をお願いしてみたところ、以下のようにまとめてくれた。(一部省略)

田中泰延の著書「読みたいことを、書けばいい。」は、誰でも自分自身の人生を自由に生きることができる方法を提案しています。著者は、自分自身が書くことで多くのことを学び、自分の考えを整理し、成長することができたと述べています。著者は、自分自身を表現することができるようになるために、書くことが重要であると主張しています。

chatGPTによる本書の要約

とりあえず要約してくれたものを抜粋して載せてみたけど、なんかこれで合ってるのかよくわからないし、同じことを言っているだけでは?という気もする…。ので、chatGPTはほどよく活用しつつ、自分である程度体裁を整えることも必要かな?と感じた。

気づき

…と、少しchatGPTで話が逸れてしまったけど、今回の気づきをまた3つ挙げてみようと思う。

①「書く」ためには事実の収集が必要

書くという行為において最も重要なのはファクトである。ライターの仕事はまず「調べる」ことから始める。そして調べた9割を棄て、残った1割を書いた中の1割にやっと「筆者はこう思う」と書く。

「読みたいことを、書けばいい。」p.147~

おそらく本当にライターを目指す人に必要なことなのかもしれないが、これは自分の仕事においても通じるものがあると感じた。

推測や自分の感想・考えだけでは全くと言っていいほど記事が書けない。という経験をしてきた。それは「ファクト(事実)」不足だったことがほとんどだった。私が携わってきた社内報の仕事で言えば、当事者の方への取材不足がそれに当たる。

自分の体験としても感じてきたことだったが、これを読んで改めて「書く」ためには「準備(調べること)」が必要不可欠なことだと再認識することができた。

②「書く」ことを仕事にするのは難しい

「自分が読んでおもしろい文章」とは、「まだ誰も読んでいない文章を自分で作る」ということである。

「読みたいことを、書けばいい。」p.101

たしかにそうだけど、それってめちゃくちゃ難しくない!?と感じた一説。すでに誰かが書いていることなら読み手でいればいい、というのが筆者のメッセージだった。

ここで感じたのは、こうやってnoteに文章を書くことは自由だし楽しんでできるけど、やっぱりライターとして稼げるようになるにはそれ相応の難しさがあるということ。

だからこそ、自分自身のキャリアを考えたときに「書くことが好きなだけ」なのか「書くことを仕事にしたいのか」…ここでいつも立ち止まってしまうんだと気付かされた。

③自分が読みたいものを書けばいい、というシンプルな考え方

本のタイトルにもなっている通り一番のメッセージだと思うが、「書く」仕事をしていた自分にとってはとても納得のできるメッセージだった。社内向けとはいえ、一つの記事を書いているとなかなか自分の納得のいく記事を作り上げることは難しい。(というか納得いく文章を仕上げるまでとても時間がかかる)

一方で、確かに自分の納得できる文章ができた時、その記事に対する社内の反応は良かったりする。つまり、従業員の1人である自分が「おもしろい」「役に立つ」と感じる記事が書けた時、それは他の従業員もまた「おもしろい」と感じてくれているのかもしれない。

読み手など想定して書かなくていい。その文章を最初に読むのは、間違いなく自分だ。自分で読んでおもしろくなければ、書くこと自体が無駄になる。

「読みたいことを、書けばいい。」p.99

「読み手を想定して書かなくていい」というのは、いわゆるターゲットを決めなくていいということだった。が、これには異論もあると思う。こういうただの感想文的なnoteならたしかに読み手は想定せずに書いている。けど、場合によってはターゲットを決めた方が書きやすいし、何より伝えたいことも伝わるんじゃないかと思う。

ただ、最初に読むのは自分。だから、自分がおもしろいと思う文章を書きなさい、というメッセージはとても心に響いた。

これからに生かせること

この本を読んで、そしてこの感想文を書いてみて、やっぱり「書く」ということ自体は嫌いじゃないと感じた。それを仕事にするかどうかは別として、noteに自分の考えを思うがままに綴ることだけでもゆる〜く続けていきたいと思うことができた。

いずれ地元に戻ることを考えているけど、その時にどんな仕事をしようかは全く考えられていない。もし「書く」ことを選ぶのなら、今回読んだ本の内容は役に立つと思う。そういう意味では、今後ののキャリアを考えるにあたって読んで良かった。

これからやりたいこととしては、産後も余裕ができ次第、またnoteを再開しすること。内容はおそらくただの出産レポとか、育児のことになるかもしれないが、「書く」ことは続けたい!という意思表示も兼ねて…。

最後に、産前にこのnoteを書き終えた自分を褒めよう。また産後にお会いしましょう!







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