見出し画像

整形がやめられない24歳女性

【「それでも生きていく」という本を出版致しました! よろしければどうぞ!】

 整形したら、幸せになれる。
 可愛くなったら、世界が変わる。
 綺麗になれば、人生上手くいく。

 そう信じてやまなかったし、そうであって欲しかった。
 整形をやめられなくなるとラウンジの収入以上に、お金が必要になった。  
 そして私はキャバ嬢になったのだ。
 お酒を飲むのは好きだし、大変なこともあったが楽しかった。
 でも、キャバ嬢を始めたらデパス(市販で飲むなよ、お医者さんに処方されろよ)が手放せなくなり、不眠症と躁鬱になった。

どの職業も、自分で選んだし後悔していない

 4年ほどキャバ嬢をしてから、2年ほどニートになった。
 適応障害になったからだ。
 そして今はデリヘル嬢。
 まだ始めたばかりで慣れないが、有難く忙しくさせて頂いてる。

 私は、今まで容姿に総額500万円かけてアップデートを行ってきた整形女である。顎も切ったし、ボトックス注射もやったし、眉下切開したし、ニキビ跡治療の為にダーマペンは毎月行っている。
 昔よりは、可愛いくなったと思いたいし、綺麗になれたと思いたい。

 どの職業も、自分で選んだし後悔していない。
 次の私は何をしているのだろうか?

周りの人からは容姿を褒められることも増えたけど全く嬉しくない

 自分的にはまだまだ発展途中で、完成には程遠いが、周りの人からは容姿を褒められることも増えた。
 特に、異性からの目は変わった実感はある。
 アプリで会う異性からは、マスクがないほうがいいとか、写真より実物のほうがいいとか、今まで会ったアプリの女の子の中で1番可愛いとか、言われることが増えた。
 でも、不思議と、全く嬉しくないのだ。

虚無感、虚無感、虚無感、虚無感、虚無感。

 自分が、500万円かけて元の顔を変えたという変わらない事実と、顔を変えて相手を騙しているという罪悪感、容姿しか褒められず内面に興味を持たれない絶望感、見た目でしか求められない虚無感、虚無感、虚無感、虚無感、虚無感、虚無感、虚無感、虚無感、虚無感、虚無感、虚無感、虚無感。

整形して人生が変わったとは言えない

 整形しなければ良かったなんて思わない。
 整形したことを後悔もしていない。
 しかし、整形して人生が変わったとは言えない。

 
 美容系YouTuberの中には整形している方も増えてきて、二重にしただけで自信がついて人生楽しくなった人や、全身整形して別人になったことで新たな人生を歩む人もいる。
 彼女達は綺麗だからお金が貰える。
 その反面、私のようにどれだけ課金しても満足できず整形をやめられない人や、もはや整形をしても無駄だと諦めている人もいる。

もっと整形して自分を美しくしなければ

 自分は、元から低かった自己肯定感が、整形をしたことでマイナスになってしまい、整形をしてもメンタル面が改善されることはなく、もっと整形して自分を美しくしなければと思う気持ちが強まった。
 まさに、悪循環。
 でも、整形から抜けられない。
 でも美容系YouTuberで綺麗でも整形をやめない方がたくさんいる。
 何を修正しても何かを言われるYouTubeやInstagramのコメント欄。
 私達の「修正」に限りがないのだ。
 

整形して、容姿を良くすることで、何か変わるのではないかという少しの希望を捨てられない

 整形して、容姿を良くすることで、何か変わるのではないかという少しの希望を捨てられない。

 きっと、その希望を捨てて、容姿への執着をなくすことが最も自分を楽にできるのに。それができなくて苦しい。

 私の最終目標は、自分のことを好きになり、自信を持つこと。
 そのために、自分の理想とする容姿に近づきたくて整形を行っている。

 そこに、異性からの評価は全くもって不要なのだ。
 最早他人からどう思われようと関係ない。

自分はいつになったら満足できるんだろう

 私のような整形女が満足できる世界線はどこにあるのだろう。
 もしかしたら、整形を重ねる度に満足できる世界線から遠ざかっているのだろうか。
 沢山の言葉に傷つけられ、整形に沼った私は、またもやある種、美や言葉の呪縛に苦しめられているのかもしれない。
 
 誰か、この呪縛を解いてくれよ。

ここから先は

0字

議論メシ編集部noteメンバーシップ

¥380 / 月
このメンバーシップの詳細

サポートいつでも有り難いです。 本執筆の為の本を買います!