貴方のその仕事はどの「対価」のため?
最近自分に依頼がたくさんくるのだが「搾取」とならないギブワークとは何であろうか。
何故労働には対価があるべきという概念があまりない人が多いのか不思議でならない。
(自分は他の方の労働に対してはアマゾンギフト券送りまくっているのですが。)
【黒田さんの答え】
「対価」のバリエーションが人によって異なっていて、そのズレが大きいと話にならないのだろうなとおもっています。
誰かの役に立てることを対価として受け取る人もいるし、お喋り好きの人はただ人と話せる機会を対価として受け取ると思います。
自分の持っている対価を人に押し付けると、たしかにそういうズレというか、搾取になりかねませんね。
黒田さんは「議論メシの為になる」と思ったことはやるそうだ。
なるほど。
ではこれからも私は編集部とDaaS(Discussion as a Service)の為にならないことはやらないことにしよう。
次は「金銭以外にも報酬がある」という意見を読んでみましょう。
8つの報酬
黒田悠介著「ライフピボット」では「報酬」は8種類あり、金銭以外の報酬を得れば心配することはないと説いています。
【8つの報酬】
①スキルセット
②人的ネットワーク
③自己理解
④ポジティブ感情
⑤達成
⑥没頭
⑦意味
⑧金銭
「自分みたいに編集部とDaaSのみ(あと古谷さんと黒田さんの依頼ならすぐやる)」みたいなはっきりしていない方はこの仕事は「この④ポジティブ感情に繋がるかな~?」と考えてみよう。逆にどれも当てはまらない仕事は辞めよう。会社なんて死ぬほどあるから大丈夫だ。
「この人との関係値ならやってくれるだろう」という見込み
仕事に対する報酬がないのならせめて「この人との関係値ならやってくれるだろう」という見込みは最低限持って依頼してください。
私も人にお願いするときは「ここまでは今の信頼値ならできるけどこれ以上は無理だな~」とか思って頼んでいます。
あと必ずやってくれることは最初から全く期待していません。
「金銭」以外自分で「定義した」定性的な報酬である
金銭以外の「報酬」は自分で後付けした「意味づけ」にしか過ぎない。
8つの報酬の意味はよく分かる。しかし私たちが会社のために働くことで、その対価としてもらうことが約束されているのは、基本的には「給料」だけである。
「給料」を稼ぐ為には今、あなたのいる「環境」や「人間関係」でなくても良いのである。
仕事を仕事たらしめているのは、結局のところ「労務を会社に提供すること」と、その対価として「給料をもらうこと」の2点のみである。
従い、「やりがい」とか「自己実現」は、あくまでその2点を満たした上で、人によっては得ることができるという
「後付け」(おまけ)にしか過ぎない。
仕事は人生の「一部」である
人生に大切なベクトルは仕事以外にも沢山ある、というのを常に念頭に置きたいものである。
社畜=会社と自分を切り離して考えることができない人間を指す。
会社を「自分の労務の提供先」(取引先)のように考えることをおすすめする。
貴方は取り換え可能な社会や会社の「パーツ」にしか過ぎない
貴方がどれほど有意義な仕事をしても、貴方は全体から見れば取り換え可能な「パーツ」にしか過ぎない。
従い、他者の為ではなく、自分の人生を生きるべきである。
「自分のことを、◯◯株式会社の「一員」としてとらえるのではなく、
自分という人生の経営者だと捉え、一時的に◯◯株式会社と「取引」をしている、というように捉えるのである。」
【引用元】日野 瑛太郎「あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。 」