「義務を果たす方」はこう動く
【「人を動かす力」という本を出版致しました! よろしければどうぞ!】
責任感は強いが、内なる期待に応えることが苦手
3つ目の傾向は「義務を果たす方」です。
彼らは責任感が強く、「外からの期待」には進んで応えます。
しかし、自分自身がやり遂げたいと思う「内なる期待」に応えることには苦労するのが彼らの特徴だ。期限や約束事を必ず守り、何か頼まれればそれをやり切る。しかし、自分のニーズは後回しにしてしまいます。
内なる期待に対し、「外部からの責任」をつくり出すこと
「義務を果たす方」が内なる期待に応えられるようになるには、何が必要なのでしょうか。
効果的なのは、内なる期待に対し、「外部からの責任」をつくり出すことです。
自ら成し遂げたいことができた際、周囲との約束など、外部の力を利用するのです。
「外部からの責任を感じなければ、自分の目標を達成するのは難しい」ということを、「義務を果たす方」が自覚することが鍵と言えるでしょう。
責任を与えてくれる人のそばにいたい
他者の要求や他者が設定した期限に応じるのが得意なのも、「義務を果たす方」です。
それ故、他のどの傾向の人よりも、周囲から頼りにされます。
そして、他の傾向の人たちと最も上手く付き合えます。
「義務を果たす方」の長所は、外から与えられた責任を制約と受け止めない
「義務を果たす方」の長所は、外から与えられた責任を制約と受け止めない点です。
そして、それによって自分に対して苛立ちを感じることがない点です。
従い、職場などの外部から課される期待と、自ら自分自身に課す期待を一致させることで、自分が望む人生を送れるようになるはずです。
【参考】グレッチェン・ルービン・花塚恵(訳)(2019).『苦手な人を思い通りに動かす』.日経BP