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番外編 「痛風日記」2001.5

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】 
36歳のある日、仕事中に足首が次第に痛くなり歩けなくなった時のお話。それ以来、尿酸の薬を飲み続けていて、発作が起きることはなくなったけど、この時の痛さは忘れられない。

痛風日記

ついに恐れていた痛風の発作が起こった。

01.05.17(木)

 足が少し痛いと実際に感じるようになってきたのは、お昼ごろだった。そういえば、朝起きたときも右の足首が少し痛いような気がしたけど、軽い捻挫みたいなものかな、と思ったのを思い出す。それが、歩くとき痛みを感じるようになってきたので、気になり始めてきた。猫助顧問に会ったので、「足首が痛いんだけど、痛風かな?」と半分冗談ぽく聞いたら、「そうかもしれないね~。」と言われて、少しだけ心配になる。
 それから痛みはだんだん強くなりはじめて、足を引きずって歩くようになる。夕方には、本当に痛くなってきて、立ち上がるのも苦痛になり始める。こうなると、職場の人も気づくようになって、「どうしたの?」と聞いてくれる人も多くなる。上司のH氏にロキソニンという鎮痛剤をもらって、飲む。職場の救急箱の湿布をもらって足首に巻く。ただ、足首が腫れているような感じはない。このころには、座っていても、少し足を動かすと痛くて、冷や汗が出てくる。仕事をしてても、かなり上の空状態になってる。
 結局、車の運転はあきらめて、H氏に自宅まで送っていただく。2Fまでやっとのことで上がって、すぐ寝ることにする。インターネットで調べると、痛風に症状は似てるところ(激痛、尿酸値が高い)、と似ていないところ(足の親指のつけねが一般的、腫れる、触るだけでも痛い、など)があって、痛風かどうか、素人では分からない。結局、ベッドに入ると、すぐ寝てしまった。
 
 
01.5.18(金)

 朝起きても、足は痛い。でも、寝てる間は一度も起きなかった。少し早く起きて、熊こに職場まで送ってもらう。車から職場の机まで数十メートルをやっとの思いで歩く。
 午前中に病院の整形外科にかかることにする。あんまり歩くのが辛いので、整形外科で松葉杖を借りることにする。診察では痛風ではないような気もするが、レントゲンと血液検査、尿検査をすることになる。結局、血液検査では尿酸値が高く(8.5)、かかとの中の関節に炎症が出ているのだろう、痛風でしょう、との結論になる。尿酸値を下げる薬は痛みが治まってからでないと使えない、とのことで、ロキソニンという鎮痛消炎剤、セルベックスという胃薬をもらう。痛くて我慢できない時は座薬を入れてくださいと座薬と、湿布を処方していただく。
 松葉杖で職場に帰ってきて、働く。ほとんど座ってする仕事だから問題はないだろう、と思ったら、立ったり座ったりはけっこうするわけで、そのたびに信じられない苦労をする。結局はまわりの人に頼んで、とってもらうので、申し訳ない。この日もH氏に送っていただくことになる。松葉杖があった方が足は痛くないのだけど、脇の下、手のひらに普段入らない力が入るみたいで、痛い。土日は天気も良さそうなのに、おとなしくしてるしかないな、とがっかりする。

01.05.19(土)

 朝起きると、足がほとんど痛くないことに気づく。歩いてみても、痛みはほとんど感じない。もう治ったのかな、と思ったけど、安心は禁物、と思って、薬は飲み続ける。お昼頃になったら、全然痛くなくなって、普通に歩けるようになる。うーん、こんなに早く痛くなくなるのかな、、、。嬉しいけど半信半疑。痛風の典型的な症状からはかなり違うみたい。
 午後から、豆柴と近所を一回り。20歩ぐらい歩けるようになった子供と散歩がちょうどいい。手を引いて、ふらふらしながら歩く豆柴は可愛い。2,3歩歩いては立ち止まったり、しゃがみ込んだりして、あ!、とか何とかしゃべり続けている。1ブロック、大人が歩けば5分もかからない距離を、20分以上かけてゆっくり歩く。土日は寝て過ごすことを覚悟していたけど、歩けるようになって本当に嬉しい。
 深く反省して、食生活を改めようと思う。

01.05.22(水)
 整形外科に再び受診して、尿酸値がさらに高くなってる(9.7!!)、と指摘され、尿酸値を下げる薬2種類を飲んで、様子をみることになる。これで柴犬も立派な痛風持ちになってしまい、複雑な気分。
 先週以来、脂っこいものを食べず、間食をせず、腹八分目を心がけている。さすがにまた痛くなるかもしれない、と思うと、さすがに食べられない、、、。

01.05.30(木)
 再度、整形外科受診。1週間、薬はまじめに飲んでたこともあり、尿酸値は劇的に下がっている。(2.7) 薬が良く効くので、朝晩2回でなく、1回でいいでしょう、と言われる。次は2週間後に受診することになる。

01.06.08(金)
 その後、痛みは再発せず、再び地獄を味わうことなく日々過ごしている。ただ、食生活がだんだんもとに戻りつつあり、自らを戒める必要あり。
 
 

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