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認知的不協和と行動経済

災害時の逃げ遅れ

東北大震災では、
津波が大きな被害をもたらしました。

しかし…
津波などの自然災害で避難しない住民も、
多数存在して被害があったとの報告があります。
「何故逃げなかったのか?」
と周りの人は思うかもしれません。

実はこれが、
認知的不協和が影響していると言われているのです。

認知的不協和とは?

認知的不協和と言うのは、
自分の考えと、
行動が矛盾したときに感じる不安を解消するため、
考えを変更
することにより、
行動を「正当化」する現象を説明した理論です。

なぜ逃げなかったのか?

なぜ津波から逃げなかったのか?ですが、
「避難の面倒さ」や、
「災害への恐怖を解決」するために、
認知を変化させる心理
です。

「危険なのに避難しない」
という矛盾を解消するため、
「津波は来ない=危険ではない」

と言うことにしてしまったのでしょう。

消費者の認知的不協和を解消させる

認知的不協和を、
「マーケティング」に活かすポイントがあります。
それが、
消費者の認知的不協和を解消させることです。

今は超の就く情報化社会ですよね?
だからこそ決定させるには、
今!
NOW!
今日中!
でなければ心理的に冷めていく
からです。

商品を買うべき理由

これはブランディングストーリーでもありますが、
「買うべき理由」を添えて宣伝するのです。
消費者の認知的不協和を解消させるには、
「物語」が大切だと言う事です。

人は常に選択をしています。
「これを買おうかな?
そこまで必要ではないけど…
でもやっぱり欲しいかも…」
こんな衝動は誰にでもあるモノです。

本日10月24日は何の日?

衝動買いとは少し異なりますが…
毎日何かしらの記念日となっています。
本日10月24日は…
ブルボン・プチの日だそうです。

数多くの人気菓子を製造販売する、
株式会社ブルボンが制定しました。
1996年から販売する「プチシリーズ」は、
バラエティ豊かな品揃えで24種類あるそうです。
日付は24種類にちなんで毎月24日だとか
買うべき理由だと思いませんか?

物語は安心に繋がる

お客様に、
「買うべき理由」を添えて宣伝すれば、
お客様の認知的不協和が解消
されます。
買って貰いやすくなるのは分かりますね?

実は効果はそれだけではないのです。
商品やサービスを買ってくれたお客様が、
「買って正解だった」
と安心出来る情報を発信
してあげるのです。

人は選択を確認したい

お客様は高価な買い物をしたとすれば…
「これを買って良かったのかな?」
と不安になる事
があります。

例えば…
通販サイトで自分が購入した商品が
売り切れ状態
だったとしましょう!
それだけで「人気だったんだ!」と、
安心する心理
がおきます。

お客様は常に、
「自分の選択が正しかったかどうか」
を確認したがる
ものなのです。
まさに行動経済の基本となる
「感情で人は行動する」ですね!

認知的不協和と行動経済まとめ

駅やお店のトイレに
「きれいに使って頂いてありがとうございます」
という張り紙
を見た事はないでしょうか?
実はこれも認知的不協和を活用しているのです。

ダイエットしても続かない人は、
部屋の目立つところに、
「私はダイエットしている」
と貼っておけばいい
そうです。

たったこれだけの事で、
実はかなり効果が出るのです。
これ本当の話なんです。


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