ハロウィーンと行動経済
集団心理が作り出すハロウィン
今年もハロウィーンがやって来ます。
ハロウィーンは、
キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日「万聖節」
の前夜祭として行われるヨーロッパ発祥のお祭りです。
秋の収穫をお祝いして、
先祖の霊をお迎えするとともに、
悪霊を追い払うお祭りです。
日本でいえば…
お盆にあたる行事ですね。
ハロウィーンの起源
「古代ケルト民族のドゥルイド教」
で行われていたサウィン祭が起源とされています。
詳しくはお調べ頂ければと思いますが、
ケルト人は中央アジアの騎馬民族だったのです。
ケルト民族では、
グレゴリオ暦(現在広く使われている暦)の10月31日が、
一年の終わりとされています。
そこで…
その年に採れた作物と動物を神様に捧げ、
火を焚いてその周りを踊る、
という行事があったそうです。
ハロウィンのシンボル
ハロウィンのシンボルと言えば
「大きなカボチャ」ですね。
このカボチャは目・口・鼻をくり抜いて、
中にキャンドルが入っています。
この大カボチャに、
名前があるのをご存知でしょうか?
「ジャック・オー・ランタン」
と言うそうです。
実はこの大カボチャ…
最初はカブだったのです。
アメリカにハロウィンが伝わって、
大かぼちゃになったと言われています。
Trick or Treat!
「Trick or Treat」とは、
ハロウィンのイベントで子供たちが、
各ヵ所でお菓子を貰うために使っている言葉です。
子供たちは貰ったお菓子を持ち寄り、
ハロウィンパーティを楽しみます。
「お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞーー」
お菓子を渡す事について、
子供たちが喜ぶだけだと思っていましたが…
実は「お菓子には魔除けの意味」が、
こめられているのです。
精霊が家の中に入り込まないように、
お菓子を渡すことで帰って貰うそうです。
節分の豆まきと言うイメージですね。
日本ではコスプレが定着
経済効果が高まって来た、
と言われているハロウィーン産業
2011年は約560億円とも言われていましたが、
2016年には1350億円まで跳ね上がります。
日本のハロウィーンはコスプレがメインですね。
これはこれでとても愉しいお祭りですので、
普段とは違った衣装で愉しむ事は良い事です。
しかし!
ハロウィーンはマイナスイメージも併せ持ちます。
ルール違反が横行した為でもありますが…
モラルが問われますので、
みんなの為にもルールは守りましょう。
ハーディング現象
ハロウィーンはまさに、
「ハーディング現象」と言われる行動心理です。
みんながバスに乗っているから…
どこに向かうかわからないけど、
とりあえず乗る!
そんな感覚ですね。
セクシーゾンビポリスや、
セクシーゾンビナース等々…
普段は絶対そんな事やりそうにない人たちが、
ハロウィーンになると変身します。
これはまさに「ハーディング現象」なのです。
ハロウィーンと行動経済まとめ
ハロウィーンで愉しみ、
経済を動かす。
素晴らしい事だと思いませんか?
通常では見向きもしない衣装…
1年に1回着るか着ないかの派手な衣装…
ハロウィーンでは許されるのです。
そして翌年はまた新しいのを買うのです。
まさにハーディング現象です!
普段はおとなしい人たちが、
群集心理で非合理的な行動を起こし、
経済を活性化させる…
まさに行動経済です!
行動経済の基本を知る事こそ、
次なる仕事術の大きなヒントになり得るのです。