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マクドナルドと行動経済②

マクドナルドはメニューに仕掛け

マクドナルドネタの2日目です。
マクドナルドは、
メニューに仕掛けがある
のをご存知でしょうか?
いつ見ても…
メニューはかなりの種類があります。
しかし!
マクドナルドに行くと…
ハンバーガーとポテトと飲み物を組み合わせた、
「バリューセット」を頼んでしまう人が、
圧倒的に多い
ことをご存知でしょうか?

あえて多種類

企業側とすれば、
顧客単価は1円でも高い方がありがたいのは当たり前です。
客数×客単価が売上だからです。
運営側はどうすれば…
「目の前のお客様が1円でも多く買ってくれるか?」
ココに企業努力が見え隠れしているのです。
マクドナルドはメニューが多彩です。
これはあえてそうしているのです。
店内に入ってカウンターのメニューからまず目に入るのは、
「バリューセット」
ではないでしょうか?

安価の商品は表に書いていない

今度マクドナルドに行かれたら、
レジカウンター後ろにある、
メニューディスプレーを良くご覧ください。
キャンペーン中の商品やセットメニューが、
画像付きで大きく案内されている
はずです。
単品や100円商品などの比較的安価な商品は、
目立って書かれていません。
必ずそうなっています。
これはマクドナルドの戦略だからです。

ヒューリスティック

人間は意思決定の際、
経験則や先入観から答えを導こうとする、
思考法
を使います。
これをヒューリスティックと言います。
偏見や先入観による深刻な判断ミスを回避するため、
普段無意識に使っているヒューリスティックが、
幾つかあります。
その中の一つに「利用可能性ヒューリスティック」があります。
マクドナルドのメニュー戦略はまさに!
利用可能性ヒューリスティック
であるのです。

利用可能性ヒューリスティック

利用可能性ヒューリスティックは、
思い出しやすい情報や、
入手しやすい情報に頼って判断する方法
です。
行動経済学の第一人者である、
ミシェル・バデリー教授がこうおっしゃっています。
「知識を活用するのは、
会議の直前に、
大急ぎで書類を漁るときと似ている。
そんなときは一番最初に目に入った、
会議の内容と関連性のありそうなファイルを持っていく。
時間と労力をかけてすべてのファイルをチェックし、
一番関連性の高い情報の含まれているものを探したりはしない。
その結果、
ときには重要な情報を見落とし、
失敗を犯すことがある。」

利用可能性ヒューリスティックにおいては、
「スピーディーな判断を要する場面で利用されがち」だそうです。

利用可能性ヒューリスティック具体例

「スーパーで何を買うか迷ったら、
よくCMで見かける商品を選ぶ。」
「旅行時は、いつも同じ旅行会社を利用する」
等々
利用可能性ヒューリスティックの特徴と意味を理解しますと、
何となく伝わりますでしょうか?
マクドナルドのメニューを思い出して下さい。
利用可能性ヒューリスティックを当てはめてみますと…
スピーディーな判断を要する場面で利用されがち。
何を買うか迷ったらよくCMで見かける商品を選ぶ。
マクドナルドのカウンターに並んだ時…
自分の後ろに行列が出来てしまうと…
素早くメニューを決めたいと言う心理が働きます。
なぜバリューセットが売れるか分かりますね。

マクドナルドと行動経済②まとめ

マクドナルドに行っても、
フライドポテトはそこまで食べたくない。

それでも…
バリューパックを買っている場合があるのです。
不思議ですよね。
「消費者は知らず知らずのうちに、
あまり必要で無いモノを買わされている」

と言う可能性があるのです。
行動経済学で言うと、
これが利用可能性ヒューリスティック
となるのです。
行動経済学を知る事で、
自分自身を客観的に分析する事が可能となります。
これからの仕事術のヒントにして頂ければ幸いです。

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