見出し画像

宝くじと行動経済

マイナス期待なのに買ってしまう

昨日10月27日は、
「ハロウィンジャンボ宝くじ」の当選発表がありましたね。
話題になっていました。

宝くじは基本的に、
「マイナスの期待値」です。

当たり前の話ですが…
宝くじを買った人が払った代金の中から、
宝くじ発行のための費用等を差し引いて、
当選者に賞金分配がされているからです。

宝くじの分配率

日本の宝くじの還元率は、
約47%
と言われています。
10,000円買った中から、
4,700円しか返金されないのです。

47%と言う還元率ですが、
アメリカに次いで、
世界でもワースト2位
だと言われています。

ただ…
還元率が低くても、
「購入した時点で税金が課税されている」
という考え方から、
当選した場合には課税されないのが大きなメリット

だと言えます。

残りの53%はどこへ

100%のうち47%が還元されますので、
残りの53%がテラ銭です。
いわゆる胴元が貰う分ですね。

53%の配分ですが、
約12%が印刷代や手数料で、
約1%が社会貢献団体の広報費です。
そして約40%が発売元の都道府県や、
20の指定都市含め
公共事業
へ使われるのです。

宝くじは地元で買いましょう

「約40%が発売元の都道府県等の売上に繋がる」
との事ですので、
地元の大きな収益源となります。

「宝くじは地元で買いましょう」
と言う理由がご理解頂けると思います。

なぜ宝くじを買うのか?

購入した時点で53%もマイナス…
最初から期待値がマイナスであり、
「買うと損する可能性が高い」と言うのであれば
宝くじを買うことは合理的でない!
と言えます。

しかし…
それでも宝くじを買う人が多いのは、
なぜだと思いますか?

思い込み=バイアスです。
当たるかもしれないと言う「錯覚」
そして小さな投資で大きなリターン
これはまさに「夢物語」ですね。

人間は幸せを感じる為に生きている

人間は幸せを感じる為に生きています。
ですので…
人間は儲けるために生きているわけではないのです。

「期待値」ばかり計算しているような、
「合理的経済人」として、
生きる必要などはないのです。

ほんの数百円でも「夢」が買える!
それで幸せを感じることが出来れば…
良い事なのです!

勝つことより大切なこと

2020年も残り2ヵ月となって来ました…
残念ながら東京五輪は今年開催されませんでしたが、
スポーツはやはり人を惹き付けます。

それは何故でしょうか?

プロ野球にしても、
サッカーのJリーグにしても、
その他どんなスポーツにしても…
負けが続いていて、
優勝する確率がどれだけ低くても…
ひいきチームは応援します
よね?

応援したから勝つと言う事はありません!
たとえ勝ったとしても、
何も貰えないのです。
これって全く合理的でないですよね?
そこには勝つことよりも大切なモノがあるのです。
それが「心を合わせている事」なのです。
いわゆるハーディング効果の一つです。

宝くじと行動経済まとめ

少し話が反れてしまいましたが…
誰かが何かをやると言う事に、
他の誰かがケチをつける事など意味が無いのです。

本人が幸せならばそれで十分でしょう。
それは…
宝くじを幾らか買おうが、
優勝出来なかったチームを応援しようが、
他人には関係のない事なのですから。

最初からマイナスの期待値であったとしても、
誰かが喜ぶ事となれば…
それで良いではありませんか!!

宝くじを買ったことで
「本人が幸せならばそれで十分」なのですから。
人間は幸せを感じる為に生きている
全てはココに繋がるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?