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アダルトチルドレン・毒親サバイバーの方が自分らしい人生を取り戻すヒント#4「親をメタ分析する」
※シリーズで記事を投稿しています。よろしければ#1、#2、#3から順にお読みください。
今回の記事では、親をメタ的な視点から分析することにフォーカスします。
マンツーマンのセッションの中では、
「どうして私だけがこんなにも理不尽な目に合わなければならないのか?」と理由を探し求めて、毒親・アダルトチルドレンのサークル的なオンラインサロンの存在を知り、そこに入会したところ、その実態は怪しげなカルト教団で、危うく身包み剥がされてしまいそうになったケース。
悩みを解決しようとオンラインで占いを申し込んだら、「現実世界で問題を抱えるのは、前世のカルマを背負ったままだから」と除霊を勧められ、消費者金融から借金をしてまで大金を注ぎ込んだのに、現実が好転しないばかりかむしろ自尊心を深く傷つけられて更なるダメージを負ってしまったケース。
など、悩みに囚われ心理的視野狭窄(しんりてきしやきょうさく)に陥っているところを、まんまと利用されてしまったケースを少なからず見てきました。
心理的視野狭窄とは、心理的に強いプレッシャー状態にあるとき、他にも選択肢があるにもかかわらず、ある特定の選択肢しか見えなくなってしまう心の現象のことを言います。
心に余裕がありませんから、相手から何かを提案されると、反射的に「この道しか残されていない」「もうほかに方法がない」と思い込み、藁をも掴む思いで飛び込んでしまうのです。
ですが、救いを求めて飛び込んだ先で今度は、「◯◯を買わないともっと大変な未来が待っている」と、さらに心理的視野狭窄を強化され、気づいた時には、ボロボロに傷つけられた自分と借金だけみたいな……。
そういう意味で言うと「全て毒親の責任だ!もう縁を切るしかない」とか、あるいは「全て自分の弱さのせいだ」と一方的に悪者を決めつけ、他の選択肢や可能性がまるで視界に入っていないとき、それはすでに心理的視野狭窄のワナにハマっていると言えるかもしれません。
ですが、心理的視野狭窄状態で選択したり決断したことは、後々、後悔という手痛いしっぺ返しが待っているので注意が必要です。
そこで今回の記事では、親をメタの視点(客観的に俯瞰してみる視点)から分析するための「切り口材料」をお話ししたいと思います。
紹介する切り口から親をメタ的に分析してみると、これまでとはまた違った「親像」が見えてくるかも知れません。
親に対する視野を広げるための重要な問いは「どうして自分は親にこんな目に合わされなければならなかったのか ?」ではなく「何が親にあんな振る舞いをさせていたのか?」です。
何が親にあんな振る舞いをさせていたのか?
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