吉田こうじ

メンタルトレーナー、講師。 心を強くしなやかにするセルフトレーニング方法、ありたい自分…

吉田こうじ

メンタルトレーナー、講師。 心を強くしなやかにするセルフトレーニング方法、ありたい自分を実現することに役立つ話を投稿していきます。 メディア賞受賞の隔日発行無料メールマガジンはこちら。 https://archives.mag2.com/0001294492/

最近の記事

部下の「やらされ感」を払拭し、やる気を高めるヒント

研修の仕事をしていると、管理職の方から「やらされ感」というキーワードを耳にすることが多いです。 ここで言っている「やらされ感」とは「指示待ち状態」「受け身状態」のことを指していて、要は主体性のない部下のマネジメントに悩んでいるということのようです。 もう少し具体的に言うなら、 こうした部下の姿勢の背景に「やらされ感」があると訴えるのです。 こうした話を聞く度に「でも、上司から言われたことはやってくれているわけで……。だとすると、本当はもっと上司を立てて欲しいみたいなこ

    • アダルトチルドレン・毒親サバイバーの方が自分らしい人生を取り戻すヒント②

      1. なにが許せない気持ちを生み出しているのか?  前回の記事の中で、心のわだかまりの中でも最も手強いものは「許せない!」「許さない!」という恐怖を伴った気持ちだとお話ししました。 もう少し具体的に言えば「ダメな自分」「無力な自分」「弱い自分」「惨めで情けない自分」「劣った自分」「愛されていない自分」「魅力がない自分」「価値がない自分」「期待に応えられない自分」「周りに失望される自分」のことが許せないし、「自分を許せない自分」のことも許せない……。 許せない自分がたくさ

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      • アダルトチルドレン・毒親サバイバーの方が自分らしい人生を取り戻すヒント①

        プロローグ どんな悩みにもとりあえず親子関係を聞いてみることが「鉄板」な理由 こうした個人的なお悩み相談をこれまで何百件も受けてきた中で、必ずと言っていいくらい最初にさせていただく「鉄板の質問」があります。 それは「なるほど。今のお悩みが◯◯だということはわかりました。ところで、親御さんとの関係ってどうなんですか?」というもの。 なぜ、この質問が「鉄板」なのでしょうか? それは、抱えている悩みを辿ると、9割の確率で「親子関係で生じている心のわだかまり」が根っこにあ

        • 周りの人の目、恥をかくことが怖すぎる悩みについて

          「世間体」「社会の目」「周りの目」を気にして、自分の意志や気持ちにブレーキをかけてしまう……。社交不安症とまではいかなくても、あたかも周りから自分が監視されているかのようで、息苦しさ、しんどさを感じるという悩みは、マンツーマンのカウンセリングで扱うことが多いテーマの一つと言えます。 恥は日本の文化『菊と刀』の中で、女性人類学者のルース・ベネディクトは、 といった考察をしてます。 日本は他人の目から見た自分が「恥をかくか否か?」がその人の行動規範に大きな影響を与え行動を決

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          自己肯定感が他の人よりも高いのに、承認欲求が人一倍強いのはなぜ?

          今回は「自己肯定感が他の人よりも高いのに、承認欲求も人一倍強いのはなぜ?」という相談メッセージへの回答です。 自己肯定感が高いという勘違い一概には言えませんが、こちらの相談内容を見る限り「自己肯定感が高い」というよりも、「幼児的万能感に囚われている」「自己愛が肥大化している」ことが承認欲求の強さや自己中的な挙動に繋がっているように思います。 幼児的万能感 万能感とは子どもの頃に持っている、「自分はなんでもできる」「なんでも知っている」「何をしても許される」「自分にはオン

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          あきらめたはずなのに怒りが心を支配する...... 上手な気持ちの手放し方

          機能不全家族の中で幼い頃からありのままの自分の気持ちを抑圧、コントロールされるなどして、大人になって社会の中で生きづらさを感じている方(いわゆるアダルト・チルドレンの方)のお話しを伺う中で、よく登場する気持ちの一つに「諦めの気持ち」があります。 ※機能不全家族、アダルト・チルドレンについてはこちらの記事も参考にしてください。 こうした「諦めの気持ち」は、「出世争いを諦める」「叶えたい夢を諦める」など、生きていれば何かを諦める場面って誰しも大なり小なり幾らもあるかと思います。

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          自作自演で罪悪感を生み出し強化する悪習慣「自分原因説」を手放すヒント

          こちらの記事では、根拠なく自分を悪者にしては自尊心を傷つける「自分原因説癖」を手放すエクササイズを4つのステップでお話します。 最後まで記事をご覧いただいて、悩ましい現実を生み出す自分原因説の悪習慣を手放してください。 自作自演で罪悪感を生み出し強化する「自分原因説」とは?こちらの記事の中でも触れているのですが、アダルト・チルドレンの方の特徴の一つに、自分が体験する理不尽な状況、望まない状況を理解するために、苦肉の策として自分を悪者にする理由を創作することで、理不尽な状況

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          アダルト・チルドレンという概念について考える②

          前回に続いてアダルト・チルドレンについて考えていきたいと思います。 アダルト・チルドレンの要因 ◉機能不全家族という過酷な環境 先述したように、本来、子どもにとって安全で安心できる拠り所である家庭環境が「安全基地」としての役割を果たしていないことは大きな要因となり得ます。 特に機能不全家族の中のキーパーソンである親(養育者)が、次のような特徴を思っていると、その子どもは心理的な安全性を恒常的に脅かされることになります。 では、一つずつ見ていきましょう。  ・拒絶的

          アダルト・チルドレンという概念について考える②

          アダルト・チルドレンという概念について考える①

          「何をやっても不快な顏をされる」「理不尽なルールを強要される」「激しい夫婦喧嘩が繰り返される」「突然怒鳴られたり大切にしている物を勝手に捨てられる」「尊厳を否定されたり拒絶される」「過度な期待をかけられ続ける」……などなど。 家庭という閉鎖された空間の中で、心理的な安全性や自己の尊厳が脅かされるような子ども時代を過ごすと、大人になって経済的には独り立ちできたとしても、心理的には子ども時代の「息苦しさ」「しんどさ」を抱えたまま、現実世界にうまく適応することができない自分に

          アダルト・チルドレンという概念について考える①

          「自尊心ってなに?」今さら聞けない自尊心を育む方法をわかりやすく解説します

          周りの人のちょっとした態度や言葉に過剰に反応して傷ついてしまったり、周りの反応を何かとネガティブに捉えて落ち込んでしまう……。 そんな経験をしたことはありませんか? たとえば、恋人にLINEを送ったのに、すぐに既読にならない。既読になってもなかなか返信がこない。 そんなとき、「私はもう大切に思われていないのかしら?」「もう飽きられたのかしら?」と、ネガティブな方向に飛躍した考えが頭の中でグルグルと駆け巡りクヨクヨと思い悩んでしまうようなら、もしかしたら自尊心が低い、あるいは

          「自尊心ってなに?」今さら聞けない自尊心を育む方法をわかりやすく解説します