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ロシアはウクライナに侵攻するか/知ったかぶりの床屋談義 Vol.1

床屋の主人「そういやウクライナは戦争になるんですかね」

ロシアがウクライナを軍事的に侵攻するのではないかといわれている。ウクライナ東部の国境近くにロシア軍が続々と集まっていて、その規模は10万人とも20万人ともいわれている。侵攻すれば大規模な戦争となるが、ほんとうにそんなことが起こるのだろうか。

そもそもロシアとウクライナはなぜモメているのか

ウクライナはヨーロッパとロシアの間に位置し、冷戦期には旧ソ連の構成国の1つだったが、旧ソ連の解体後に独立、いまはロシアとの関係は悪く、親欧米のスタンスを取っている。ロシアとしては欧米に奪われた領土で、完全に欧米に組み込まれてしまう(NATO加盟)と、縄張りの境界線がぐっと近づいてしまう。ロシアとしては欧米には絶対に踏み込まれたくない土地なのだ。

ロシアがウクライナ領のクリミアを勝手に併合

2014年にロシアは強硬手段に出た。黒海に浮かぶウクライナ領のクリミア半島で住民投票を行いウクライナからの独立を宣言、ロシアと条約を結ぶという形でロシアの一部にしてしまったのだ。この住民投票はロシアの工作によるもので、国際社会はこの併合を認めていないが、事実上はロシアが支配をしている。

ウクライナはもともとロシア帝国の一部だったということもあり、国民の中には親ロシアの人もいる。とくにロシアに近いウクライナ東部は内戦状態にあり、親ECの人たちと親ロシアの人たちで争いが行われていて、そのすぐ近くの国境沿いにロシア軍が集まっているという状況なのだ。

欧米はロシアの強硬姿勢にどこまで対抗できるのか

クリミア併合によってロシアはG8から除名され、経済制裁が行われているが、あまり効いている感じがない。アメリカのバイデン大統領はもしもロシアがウクライナに侵攻するようならさらに厳しい経済制裁を行うと言っていて、これは国際取引から締め出すことを意味するようだが、そうなるとロシアのエネルギーに依存しているヨーロッパの国は困ってしまうので、どこまでできるかはわからない。プーチン大統領としてはやれるならやってみろ!というところだろう。バイデン大統領は中間選挙を控えていることもあり、プーチンに足元を見られているという見方もある。

とはいえ、ほんとうにロシアがウクライナと戦争することになると、それなりに苦戦するだろうし、ロシアの被害も大きくなるだろう。プーチンは国内の支持率低下を挽回するために強硬姿勢をとっているのかもしれないが、戦争になればそれどころではなくなってしまう。

「プーチンもそんなバカなことはしないと思いますけど、クリミアの件もありますからね、もしかするともしかするかもしれませんね」

普通に考えればロシアがウクライナを侵攻するなんてことはありえないのだけど、なんせオソロシアなので、ありえないこともないというところだろう。

「そんなことよりウクライナにジンジャーというメタルバンドがいて、女性ボーカルなんですけどデスボイスのシャウトがすごくかっこよくておすすめなんですよ」


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