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[色彩工学/カラーサイエンス]のポリシー 譲れないこと、こだわっていること

 このnoteアカウントのポリシーというか、考え方、譲れないところをちゃんと書いてなかったので、開始から2年ほど経ち、ようやく10,000Viewと100スキに到達したこのタイミングで書いてみようと思いました。

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 読んでいただいた皆さん、ありがとうございます。


眉唾な内容は書かない

 書いてある内容はすべて科学的なエビデンスがある内容です(参考文献はこちら)。巷には色彩心理(学)をテーマに眉唾的な内容を掲載しているサイトも多いですが、そういうものは扱いません。

 眉唾的な内容の方がとっつきやすく、多くの方に見てもらえると思うので、そういう内容を扱っていたら「10,000Viewと100スキ」をもっと早く達成できたと思いますが、それが目的ではないので。

 誰かが、読み物として(科学としてではなく)書籍に書いた内容に尾ひれがついて、転載の転載の転載・・・となり、まるで科学的な裏付けがあるように変わってしまってるように思えます。ちゃんと出典を確認すべきだと思います。

 色彩が与える心理効果とか、色と性格の関係など、そのほとんどが科学的には証明されていません。せいぜい「関連性が見られた」ぐらいの結果です。


カラー関連検定の合格の"近道"ではない

 単純に「検定試験に出る重要ワード」を書いているのではなく、その裏にある意図や導出された経緯実場面で使用する際の注意などを書いています。手っ取り早くカラー関連の検定に合格したいのなら必要ありませんし、そういう”必勝法”は巷にいっぱいあるので、新たに作る必要性もないと思います。

 むしろ、なぜこんな方法をとるんだろう?、これは何に役立つんだろう?、もっと詳しく知りたい!といった好奇心に応える目的で作っています。

 ただ、こういう好奇心を持って、深く理解していくことが、少なくとも検定試験合格後を見据えると、結果的に"近道"になると思っています。現場では付け焼刃の知識は役に立たないですから。


自分のための備忘録でもある

 前述したその裏にある意図や導出された経緯実場面で使用する際の注意などは、書籍でもしっかりとか書かれておらず、複雑なので、一度理解しても忘れてしまいがちです。

 よって、その備忘録として、自分のために書き残している意味もあります。


最後に

 最近、将来の色彩工学を背負っていく新進気鋭の研究者色彩工学のレジェンドというべき方が相次いでご逝去されました。悲しいです。。。

平井経太先生久保走一先生です。

 平井先生は、日本色彩学会の会場へ行く電車の中で少し話したくらいですが、鋭い視点を持ち、人間的にも素晴らしい人だと感じていました。学科の後輩でもあります。本当に急なことで、残念でなりません。

 久保先生は昨年11月にお亡くなりになられていたようです。お世話になったのは大学一年生の時だけです、何を隠そう「黒板に積分の式を書いて、色は積分で表せる」といったのが久保先生です。私をこの世界に引き込んだ方です。ありがとうございました。ゆっくり休んでください。

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※久保先生のこの授業、興味を持ったのでかなり勉強したのですが、成績を見るとなぜか「不可」!さすがにそれはないだろうと、緊張しながら久保先生のオフィスに行くと、いろいろ調べてくれて「ごめん、学生証番号がずれてて、他の人の成績と間違えてた!」といわれ、「優」になったのは良い思い出です。

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