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私のトレーナーバックの中身

私のXで投稿していた内容を編集、まとめた記事となります。
スポーツトレーナーとして現場に出る際に必ず必要になってくる個人のトレーナーバック。


トレーナーバックって一体何を入れてるの?


実際に試合中のトレーナーの様子

みんなどんな物を入れているのかな?とか気になったことはありませんか。
他人のトレーナーバックの中身を拝見することも少ないし、グッズを買い集めると結構な費用もかかる。

スポーツ現場に出て10年。
今回は学生インターンや若手トレーナーで何をバックに入れたらいいのかわからないという方必見の内容となっていますのでぜひ参考にしてください。

また私も極力安いものなどを使うようにしています。
特に消耗品などはできる限り安価で集められる物を紹介していきますので是非、最後までご覧ください。

トレーナーバックってどういうのがあるの?

スポーツトレーナーが使用しているバックはいろんなメーカー色々な形の物があります。私もそうですが、色々な物を試して自分の使いやすい物を使用しています。どんなものがあるのか紹介していきましょう。

・ウエストタイプ
こちらの商品はオーソドックスなウエストタイプのバック。ウエストに着けるもよし、肩から斜めがけで使うのもよし。昔から愛されている形の物になりますが防水機能は付いていません。屋内スポーツでは良いですが、屋外スポーツではバックの中身が濡れて使えなくなってしまうことがあります。

・耐水機能付きウエイトタイプ
こちらのバックは現役のアスレティックトレーナーが監修したトレーナーバック。形、容量は上記に紹介したバックとさほど変わりませんが、こちらは防水機能がついています。

・老舗メーカーウエスト/ショルダータイプ
こちらのバックはスポーツブランドで有名なMueller社の物になります。スリングバッグは肩からかけるタイプになります。容量はそこそこ入りますが、深さがあるため一番下の物を取るときに少し不便な感じです。チャックが大きく開くのでその点は良いですが、毎回ぐちゃぐちゃになります。

・手持ちタイプ
こちらは手持ちのタイプ。ラグビー現場ではフィールドでこのタイプを使用しているトレーナーの方もいます。チャックの部分が大きく開き収納もし易いです。ただ常に手で保持しないといけないのは少し慣れていないと不便かも知れません。

ここから先は現在私が使っているものを紹介していきます。ラグビー現場ではテーピングもたくさん持ってフィールドにいるので大容量のものを使用しています。

・ショルダータイプ(フィッシングバック)

このシリーズは前チーム時から使用しているので5-6年ぐらい使っています。今は撥水機能がついているバックになっていますが、撥水機能が無くすぐに濡れていました。
こちらのバックはスポーツ用品のバックではありません。フィッシングが好きな方はご存知かと思いますが、アブガルシアという釣具メーカーです。
このバックを見つけたのは所属していたチームの選手が釣り好きでバックを背負っているのを見ていいなと思い即購入。

フィッシングバックなので容量も大きく、収納スペースがしっかりと区切られており非常に使いやすいと感じました。ハサミの収納もできます。さすが釣りバックです。最近ではラグビー関係のトレーナーの使用率が高くびっくり。こちらはぜひ試してもらいたい商品。

気になるバックはありましたか?
まだまだ私も使ったことのないバックがたくさんあります。でも今のバックが壊れて廃盤になるまでは使用していくと思います。
みなさんも少し参考にして、良いバックを使ってみてください。学生トレーナーをしている人も早い段階で自分の使い易い物を見つけることをお勧めします!

バックの中身って何入れているの?

実際に使用しているトレーナーバックと中身

これまで外側のバックの話をしてきました。でもやっぱり気になるのは中身ですよね。ここからは私が実際に入れている中身について紹介していきます。少しでも参考になればと思います。

・ポケットマスク
みなさんはポケットマスクはちゃんとトレーナーバックにありますか?
こちらはバックバルブに装着をすることができるのでマウスtoマウス出なくとも人工呼吸を行うことができます。

引用元:https://knowledge.nurse-senka.jp/227035

・パーツケース
トレーナーバックには医薬品など細かいものを入れることも多い。個別のミニタッパに入れても良いが、数が多くなりややこしい。こちらであれば一つの入れ物の中に仕切られ、選手対応もスピーディーになります。

・シザース
シザースもたくさんの種類があります。どれがいいのかな?など悩みますよね。私も過去に色々な種類のものを使ってきましたが今使っているものがベストかなと思います!
練習用と試合用を分けるぐらい愛用中です笑

ナーサスプロが少し高いなーと思う人はこちらのシザースも良いですよ!加工されているのでテープの粘着も付きにくいです。

私の所属している現場ではキネシオテープを頻度高く使用します。そのため予めカットして準備をしています。業務用の大容量タイプのロールを使うとコスト的にもダウンします。キネシオカットの時にはネバノンを使用します。サイズも大きいのでカットする回数も少なく済むし、角を落とすのも

・リールキーホルダー
シザースはどのようにトレーナーバックに固定していますか?
何も無いままそのままバックのサイドに刺したりしていませんか?
ラグビーの現場では試合中プレーが継続されている中で傷病者が出た場合フィールドに走って向かいます。
そんな中シザースがフィールド上に落ちたら…どうでしょうか?
助けに行ってるのに他の人が大怪我したりしたら本末転倒ですね。
こちらを使えばバックから外れても落ちることはないですし、シザースを使いたい時はキーホルダーを付けたまま伸びるのでテーピングのカットなど普通に使えて便利です!

・ニトリル手袋
みなさんはトレーナーバックに入っていますか?
こちらは必須のアイテムです。
ニトリル手袋は合成ゴムを使用しているのでラテックスアレルギーが発生しません。
緊急時に発作でパニックにならないよう準備が必要です。

・ラテックス ディスペンサー
ニトリル手袋を紹介しましたが、みなさんはすぐに取り出せるところにありますか?
ラグビー現場では試合中すぐに取り出せないと不便ですが、こちらを使ってからは快適です。
どの現場でもすぐに使える準備を。

・滅菌ガーゼ
切り傷など出血の止血などにも使用します。
これは流石にどの種目のトレーナーも入れていると思いますが、使用期限などもあるのでこまめに入れ替えたりしてください。
雨の後はガーゼも濡れてしまうことがあります。
常に清潔なものを使用しましょう。

・傷あてパッド
緊急時にはそれほど使いませんが、止血が終わり、清潔にした後に傷口に使用します。こちらはガーゼと違い繊維が傷口に侵入しません。そのため取り替える時にはかさぶたが剥がれたりすることはありません。

・ステリストリップ
コンタクトスポーツでは特に裂創なども多い。
止血して試合に出ることもざらにあります。
テーピングの活用でもいいと思いますが、こちらはやはり傷口を止めるには便利な品です。

瞼の割創に対する処置

 ・防水フィルム
傷口を止血後、防水フィルムで覆うことがあります。こちらをすることでお風呂にも入れますし、水仕事なども問題なくできます。
傷口から再度出血した場合にも、この中で留まってくれます。

・白色ワセリン
出血の止血に使うこともしばしば。ボクシングなどではよく瞼の出血で使用したりしていますよね!
ラグビーでは股ずれで試合中にワセリン欲しいなどと言われることもあります。
チューブタイプの方がトレーナーバックに入れおくには便利です。使う分だけ出せて、指を容器に入れることもないので清潔です。

・鼻栓
どんなスポーツでも鼻血は出ることもありますよね。
ラグビーでは鼻骨骨折を伴うことも。
現場では止血が大事になるのですぐに鼻栓をして試合に戻らせます。

・コンタクト洗浄液
トレーナーバックに入れるのであればトラベルサイズがグッド!
ラグビーでは試合中にコンタクトレンズが外れることも多い。
そんな時には替えを渡したり、コンタクトがある場合はその場で洗浄します。

・ミラー
コンタクトレンズなどを装着する時に鏡を欲しがる選手もいます。
こちらのガラス面をカバーできるタイプを使っています。
トレーナーバックに入れていると割れることもしばしば。百均でも売っているのでそれでも全く問題ありません。

・爪切り
良く選手から爪切りありますか?とよく言われます。
試合の直前に切るなよと思いながら渡しています。
チームでも準備していますが、私のバックにも忍ばせています。
なぜか、爪切りってよく無くなる。

まとめ

私のトレーナーバックの中身はどうでしたでしょうか。
今回はテーピング以外の救急グッズをメインに紹介しました。
こちらは一例です。自分の使いやすいようにカスタムしていくことが大事です。
ただ初めて現場に出たり、インターンで何を準備したら良いかわからないという人のための手助けになればと思います。

最後に、私が今まで経験したこと、感じたこと、またトレーナーのグッズ紹介などをこちらのTwitter(よしさん@ 元野球審判✖︎プロトレーナー)にて日々更新しています!
有意義な情報を発信していますので、フォローしてお待ちください!

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