見出し画像

「平成ミドル・マネジメント覚書」#11 改善・イノベーション① : バラツキを改善する

6.改善・イノベーション

改善
○改善とは何か
・「改善」とは、自律的な改善のサイクルを定着させることであり、一度限りの手直しは「改善」とは言えない。
・したがって、改善とは「改善し続けることができる組織にすること」であって、個別の改善が重要なのではない。
 
○必ず失敗する方法
・取組施策を一覧化し、達成目標・KPI・担当者を決めて、毎月、すべての項目について推進管理をすれば、必ず失敗する。
・現場は生き物、多様。それぞれの現場に応じた処方箋が必要。
 
○改善の回数が「年輪」
・密度が高く固い木にするためには、短いサイクルでできるだけ多くの改善に取り組むこと。
・大味の改善は定着せず、見かけは立派でもスカスカの木となる。
 
○組織の動きの改善
・シークエンス(仕事の手順)の整理と、支援基盤の整備と、分かりやすい組織目標の明確化を並行して進める。
 
○仕事のやり方の見直し
・情報の「流れ」、仕事の「流れ」をよくすることが大事。
・「しつけ」の問題なので、小さなことから、繰り返し繰り返し直していくほかない。
 
○バラツキを改善する
・平均値を上げることを目指すことが多い。しかし、多くの場合、重要なのはバラツキを改善することである。
・平均値を並べた資料は意味がない。バラツキを見える化すべし。
 
○改善データは手でとる
・たいへんかもしれないが、改善のためのデータは苦労してとるのがよい。毎日貼り出し、「見える化」する。
・システムから集計してフィードバックされたデータは、他人事。
 
○バラツキを認める。データはとれるものから。
・データは、精度よりも、分析の仕方・使い方の方が重要

○底上げアプローチ
・一律に改善策を指示するのではなく、それぞれのレベルに応じた対策を打つのが「底上げアプローチ」。
・マズローの欲求段階説のようなもの。改善の場合は、例えば、安全→品質→効率のステップ。安全が確保されていない職場に効率を求めてもうまくいかない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?