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「平成ミドル・マネジメント覚書」#12 改善・イノベーション② : 成功事例は横展開できない

○「できない理由」
・まず「できない理由」を聞く。反論してはいけない。
・「できない理由」は山ほどある。ひとつやふたつ取り除いたところで、実際にやるひとはほとんどいない。
・「できない理由」を聞く中で重要なのは、表面的な「できない理由」ではなく、多くのひとが表に出さない「やらない理由」を探りあてること。
・その上で、本気のヤツを見つけてきて最期までやりきる中で、「できない理由」をしらみ潰しにしていくこと。
 
○頑張らない
・生産関数を改善するよりも、いまより「頑張る」よりも、余計なことをやめる方が結果はよくなるかもしれない。
 
○成功事例は発掘するもの
・報告による成功事例は表面的なものが多く、多くのひとを動かすことはできない。
・成功規模は小さいが質的な重要な成功事例に光を当て、「あっ、なるほど、そういうやり方もあるのか」と驚きと気づきを広げることが成功事例紹介のポイント。
・そのためには、何をもって成功事例とするのかという鑑識眼と、なぜこれが成功事例なのかという説得力が必要。
・よい成功事例は報告をまってくるものではなく、「トリュフ豚」のように現場を回って発掘してくるものである。
 
○成功事例は横展開できない
・成功事例は「野に咲く花」。摘んでほかの場所に植え替えることはできない。同じような花を咲かせたければ、まず土を耕すことから。
・成功のポイントは文字では伝わらない。実際に取り組んだひとが、同じ階層のひとと直接話をするほかない。

○ストーリーが重要
・取組項目を一覧化して期限を決め進捗管理を始めると、必ず失敗する。
・どこから改善に着手し、どのように次のステップにつなげるかという「ストーリー」が重要。
・「ストーリー」のとおりに進むことはない。
・納得が得られるような状況・取組項目から「改善すごろく」はスタートする。
 
○カモン外圧、ウェルカム黒船
・社内手続き、関係者の納得という一番面倒くさい仕事を迅速かつ済ませる一番の方法は「外圧」である。
 
○ハードルは超えなくてもよい
・迂回してもいいし、蹴倒してもいい

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