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流れに身を任せ、後ろを振り返らず、前を向いて進む

「あの選択をしたから」というテーマだと、その後にどう繋がったのか、その結果が良かったのか・悪かったのかを記事にするものだと思いますが、私の場合は、自分一人ではどうしようもないことが多く、「流れに身を任せ、後ろを振り返らず、前を向いて進む」に尽きます。

私の人生で大きな選択は二つで、就職と退職です。

1.まず就職から思い出すと、まだ20代前半の未熟だった私は、関西で育ち、高い志や、野望や、目標もなく(あったのかも知れませんが忘れました)、流れのままに東京本社の大きな会社に入社してしまいました。 大学で就職担当だった教授と、夏ごろに面接する機会があり、適当な希望をぺらぺら話すと、「それじゃ、○○○へ行け」とその場でその会社の人事部に電話したら内定してしまいました。形だけの就職面接と簡単な試験はあったのですが、内定が決まってから、どんな会社なのかを調べ、そこから動機を後付けしたような感じでした。だから所謂就職活動をしたことがありません。あの教授とは大学卒業後一度だけお会いしましたが、ご本人はまったく忘れておられました。

そんな経緯の就職なので、難しく考えず、単純に前を向き、東京で新しい自活した生活ができるという期待しかなかったです。 そして、いざ入社すると、同期に面白い人が多く長い付き合いが始まりました。また、昭和時代なのに配属された部署には自由度が高い印象というか、おおらかな雰囲気がありました。たとえば、配属初日に予算数字をシステムにインプットすることを命じられ、淡々と行ったのですが、それから半年後に実績が積みあがってきて100%以上達成の筈なのに、システム上ではなぜか99%になると大騒ぎ。その原因は私のインプットミスと分かったら、皆で大笑いで済みました。 後でわかったことですが、放置しているようで、意外に周りは私の様子を把握してくれていたようです。その後、様々な部署へ移動し、海外駐在も経験し、会社組織全体も大きな変動がありましたが、どの部署・場所でも、面白い人たちに囲まれ、若い社員への過度な指導も行わず、笑顔が多い職場ばかりだったと覚えています。私は、過去のことは楽しかったことを増幅して記憶に残り、辛かったことは忘れるという性格なようです。 要は、社風というか、企業文化が自分に合っているか、無理なく自分が溶け込むことができるかによって、同じような仕事をしていても、その満足度、モチベーションは違う結果になっていたのでしょう。 私にとってはラッキーとしか言いようのない選択でした。今でも同期や過去の職場仲間との交流があり、お爺ちゃん連中とのゴルフコンペにもよく参加しています。

2.2度目の大きな選択は退職ですが、上記の通り比較的楽しい会社生活を過ごし、部下も増え、責任も重くなり偉そうなタイトルになっていましたが、個人的な理由で退職せざるを得ないことが起きてしまい、あっさり早期退職を選びました。この時、他に選択肢はあったのかも知れませんが、誰にも迷惑を掛けない自然な選択が退職だったのです。 結局一ヶ月間くらい悩んだだけでした。一方、50歳前頃から漠然と考えていたのが、60歳を超えたら役職は解かれ、給料は3分の1か4分の1になっても毎日会社に通う自分を想像できませんでした。 あの再就職制度は、シニア社員のモチベーションを落とし、年金受給年齢までの飼い殺しのような印象を持っていました。 よって、退職せざる得ないのであれば、これを機会に個人事業主として自分一人で何か仕事をしようと前を向きました。いろんな国家資格取得を目指し、学生時代は遊んでばかりだったのに、新しい知識の勉強することが楽しくなった面もあり、2年後には開業することができ現在に至ります。この選択の良し悪しは、まだわかりません。あと5年くらい経ってから感じるのでしょうが、また悪いことは忘れ、良かったことだけを覚えているのでしょう。ご興味があれば、現在の私の仕事については、こちらをご参考にしてください。

結局、大きな選択の結果は、長い時間の後の自己評価にしか過ぎないのでしょう。

大きな選択をもう一つ思い出しました。それは結婚ですね。私の場合、選択ではなく一択だったのですが、結婚当初より感謝感謝ばかりで、たまに喧嘩になりますが、年月を重ねるごとに仲が深まってきた感があります。これもラッキーの一言に尽きます。

#あの選択をしたから


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