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【実務スキルから専門性を作る「仕組み化」の習得方法】

プロのコンサルタントになるためには企業の経営課題解決のための専門性が必要になります。
その専門性を作るには、「あなたのスキル」に「仕組み化」を掛け合わせて設計します。

ただ、「仕組み化」と言われても体系的に学んだこともなければ、詳しく聞いたこともない、という方も多いと思いますので、今回は「仕組み化習得のステップ」を順番に解説していきます。
ぜひご自身の実務スキルと照らし合わせてみてください。


①自分の実務スキルが属する経営課題のカテゴリーを確認

経営課題とは検索してみると「収益性の低下」「人材確保・人手不足」「生産性の低下」など色んな情報が出てくると思いますが、少し難しく感じるかもしれません。
なので、「会社が困っていること」のようにご自身が馴染みのある言葉で噛み砕いた表現に直してみてください。
もう少し具体的にみてみると「会社が困っていること」は何があるかと言えば「売上が伸びない」「利益が出ない」「新規案件が取れない」「人が採用できない」「高齢化でITはさっぱりわからない」と言えたりします。
言葉としての表現は柔らかくなりましたが、これらは特に中小企業における代表的な経営課題です。

②企業が「課題を抱えている状態」と「課題が解決された状態」を明確にする

例えば、あなたがSNS運用の実務スキルを持っているとして、これを元にSNSマーケティングのコンサルタントになることを考えたとします。

このSNSマーケティングは、「新規顧客が獲得できない」つまり「マーケティング・集客」の経営課題のカテゴリーに属します。
SNSマーケティングであれば、
課題を抱えている状態は、「新規顧客の獲得ができない」と言えます。
課題が解決された状態は、「新規顧客が獲得できている状態」と言えます。

この時も難しい表現ではなく、あなた自身が人に伝えられるような噛み砕いた表現にしてみてください。

③実務スキルを経営課題の解決策へとアップデート

ここまで整理整頓してみるとあなたの実務スキルが、どのような経営課題を解決するのかが見えてきますので、一度言葉にまとめてみます。

今回のケースでいえば
「SNSマーケティングで、”新規顧客の獲得”に悩む企業の課題を解決し、”新規顧客が獲得できている状態”にします」
と表現することができます。

「SNS運用代行」のスキルから一気に経営課題を解決するための訴求として伝えられるようになりました。

④「課題を抱えている状態」は全体の流れがどうなっているのか?

ここから、具体的な解決策を提案するところまでさらに進めていきます。
そのために、先に「新規顧客の獲得ができない」という課題に悩む企業が、
今どのような流れで事業運営しているのかを把握します。

実際の事例があれば企業にヒアリングなどを行いますが、もしこれからの場合は、これまで勤めていた会社がどうやっていたのかを思い出したり、上手くいかないケースをWEBやSNSで調べてみてください。

ヒアリングしたり調べた結果、仮に「Instagramで情報発信→フォロワー獲得しDMで営業→新規の商談を提案」だったとします。
その上で、あなたから見て流れの全体に問題がないかを考えます。
もし、「フォロワー獲得しDMで営業→新規の商談を提案」のステップで反応がないという原因が見つかれば、どういう流れであれば反応が上がるのかという流れを設計し直します。

この一連の「見込み案件を獲得するためのSNSマーケティングの流れを分析し設計し直す」ということが「仕組み化」が掛け合わされた状態になります。
企業からすると「SNSの運用実務を代わりに依頼する」から「どんな流れでやればいいか相談する」という状態へと変わります。

⑤仕組みと実務の両面から情報収集し知見を積み重ねる

さらにあなたの専門性を企業から求められるものにするためには、あなたが持つ「仕組み化」に関連する情報や知見を集めて実際に試してみて、より成果に繋がるものへとアップデートさせていきます。

最初は実務の代行だったとしても、「仕組み化」の要素を付け加えることで、あなたが持つものが一気に経営課題解決のための「専門性」にすることができます。
ぜひ、試してみてください。


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