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なぜ記事が書けないのか? その原因は、ほぼ「テーマ設定」か「構成」が良くない

こんにちは。Yoshi(@motoy0shi)です。

今はWEBマーケ会社にいますが、以前はフリーランスとして企業様向けに記事執筆をしたり、名古屋でライティングの勉強会などを主催していました。

そのためか、時々こんな相談を受けます。

「記事を書こうと思っても、途中で行き詰まってしまい、下書きのまま放置してしまう・・・」
「記事を書いていると、途中で話が逸れてしまい、結局書き直しになってしまう・・・」


こういった問題の多くは、そもそも記事を書く前に始まっています

記事がうまく書けない問題の根本には、大きく2つの要因があると私は思っています。その問題とは、「テーマ設定のミス」と「構成づくりのミス」です。

そこで、この記事では、記事をうまく書けない人が抱えている問題点について取り上げ、その解決策をご紹介します。


日頃から記事がうまく書けず悩んでいるよ、なんて方はぜひ読んでみてください。

すぐに記事を書き始めると、失敗しがち

ライティング講座 基礎編.007

突然ですが、あなたは料理をする時まず何から始めますか?

おそらく大半の人は、冷蔵庫の食材をチェックしたり、食べたいものを思い浮かべたりした後、レシピをクックパッドなどで探すはずです。

まさか、いきなり冷蔵庫にある野菜を適当に取り出して、包丁で切るようなことはしませんよね?


そんなの当たり前じゃない?」と思う人も多いはずですが、記事を書くとなると、なぜか同じことをしがちです。

さあ「記事を書こう」と思って、Wordなり、noteなりを開いたことはありませんか?(昔の私はそうでした) 

そうやってとりあえず記事を書き始めても、たいていの場合どこかで行き詰まり、完成までしないことが多いのです。

ライティング講座 基礎編.009

記事は、実際に書くよりも、書き始める前のほうが重要です。語弊を恐れず言えば、実際に記事を書く労力は全体から見れば、わずかなのです。

記事を書く上での全体の流れは、以下のようになります。

①記事のテーマを決める
②記事の構成(アウトライン)を作成する
③記事の中身を書いていく
④推敲して記事を完成させる


そして記事を書けない人の多くは、「①記事のテーマ決め」「②記事の構成(アウトライン)の作成」を疎かにしがちです。

それぞれの流れについて、もう少し説明していきましょう。

テーマ設定こそが記事でもっとも重要

私が思うに、記事を書く上で一番大切なことは、「適切なテーマ決め」です。

このテーマ設定を間違えてしまうと、記事を書くのにとんでもない時間と手間がかかります。その上、どんなに一生懸命書いた記事も、イマイチになってしまうのです。

テーマ設定におけるポイントは、大きく3つあります。


■ 記事で伝えるのは1つのアイデアのみ

記事の中には、1つのアイデアのみしか入れてはいけません。もし伝えたいことが2つ以上あるならば、別の記事に分けるべきです。

あなたが記事を書く時には、必ず伝えたいアイデアがあるはずです。「教えたくない美味しいペペロンチーノの作り方」とか「英語力が飛躍的に伸びる生活習慣」とか。


記事を書き始める前には、まず自分が何を伝えたいのか整理しましょう。そして、そのアイデアを1文でまとめてみてください。

もし1文でまとめられないなら、まだ伝えたいアイデアがぼやけているかもしれません。このアイデアが固まらないと、何も始まらないので、ウンウン悩みながら頭の体操をしてみましょう。

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(出典:TED talks

アイデアの選び方として秀逸だと思うのが、著名人のプレゼンテーションが多く掲載される「TED」です。

再生回数が多い動画を見ると、とてもシンプルかつ興味を引くタイトルばかりです。

アイデアを伝える意味では、プレゼンも記事も同じです。困った時は、流しみしてみると、何か気付きがあるかもしれません。


■ テーマはできるだけ絞り込む 

ライティング講座 基礎編.014

記事のテーマ決めにおける鉄則は、できるだけ絞りこむことです。最初から大作を狙ってはいけません。

記事が書けない人の多くは、テーマの絞り込みが甘いです。例えば、「インターネットの問題点」なんてテーマを設定したらどうでしょうか。おそらく何を書いて良いか迷ってしまうでしょう。


そういう時は、もっとテーマを細分化してみましょう。先ほどのインターネットの例であれば、「香川県のネット・ゲーム依存症対策条例では、インターネットの何を問題としているのか」とかどうでしょう。

きっと先ほどの「インターネットの問題点」よりは、書くことがイメージしやすくなったはずです。このように、書く内容がイメージできるぐらいまでテーマを絞りこむことが重要です。


大きなテーマの記事を書くのは、いきなりビルを建てるようなものです。さまざまな経験やスキル、知識が必要です。だからこそ、小屋を建てるつもりでテーマを絞り込んでみてください。


■ 必ず読み手を思い浮かべる

ペルソナ

記事を書く上では、必ず読み手(=ペルソナ)を思い浮かべるようにしてください。

おそらく記事を書くからには、誰かに読まれたいはず。そうならば、当然「誰に読まれたいか」を考えなくてはいけません。読み手のことを考えずに書いた文章は、自己満足でしかありません。


読み手は、マーケティング業界ではペルソナとも呼ばれます。ペルソナの作り方だけでも1本記事書けるテーマなので、この記事では割愛しますが、できるだけリアルな人を思い浮かべることをオススメします。

僕が良く使うのは、実際にいる知り合いや友人などをペルソナにして、その人に説明するような気持ちで書いていくと、よい記事になりやすいです。

ぜひあなたも記事を書く前に、誰に読まれたいかをよく考えてみてください。


構成(アウトライン)さえできれば、記事は8割できたようなもの

ライティング講座 基礎編.022

記事をすらすらと書くためには、事前に構成(アウトライン)をつくることが必要不可欠です。

構成は、あなたの記事の道しるべです。あなたが車を運転してどこか行く時に、カーナビを使うはず。同じように、構成はこの先どんなことを書いたら良いかを書き示してくれます。そして、目的地(記事の完成)まであなたを導いてくれるのです。

その意味では、構成さえできてしまえば、ほとんど記事はできたようなものです。裏を返せば、記事を書く上で構成づくりが大変な部分とも言えます。


では、どうやって構成を作っていけばよいのでしょうか。今回は、「日本の若手ビジネスマンが英語を学ぶべき理由」をテーマとして、実際に構成の作り方を見ていきましょう。


STEP1.記事のテーマに対する自分の立場を決める

まずすべきは、記事において自分はどんな立場かを決めることです。

この立場の取り方で、記事の方向性は180度変わってきます。テーマに対して、賛成なのか、反対なのか、中立的な立場なのかを決めましょう。

先ほどの「英語を学ぶべき理由」のテーマにおいては、「自分は英語を学ぶべきだ」との立場を持ったとします。


STEP2.テーマに対する理由を書き出す

次は、テーマに対する根拠や理由を書き出します。

例えば、「英語を学ぶべき」という意見に対して、こんな理由が考えられますね。

・外国人の友達がつくれる
・英語ができると、会社で昇進しやすくなる
・海外の最新情報を直に収集できる
・日本で未公開の映画を見られる
・日本の大手企業で英語が公用語になってきている
・英語が話せるとモテる(?)

ここではいったん思いつく限り出してみましょう。書き出すのは、ノートでも、メモ帳でも構いません。

ただ可能であれば、マインドマップソフトを使うのがオススメです。なぜなら、あとでグルーピングする時に便利だからです。

Windowsユーザーなら、XMindが無料で高機能なのでオススメですよ。


STEP3.構造化して、構成を組み立てる

ライティング講座 基礎編.025

次は、先ほど出てきた根拠や意見を構造化していきます。構造化とは、似た概念をグルーピングして、まとめていくことです。


先ほどの例で言えば、こんな感じにグルーピングできそうですね。

■外国人とコミュニケーションでき、世界が広がる
・外国人の友達がつくれる
・海外の最新情報を知ることができる

■転職や昇進に有利になる
・会社で昇進するのに英語ができると有利
・日本の大手企業で英語が公用語になってきている

ここでポイントは、読み手を考えて、適切な意見をセレクトしてあげることです。

今回は、「日本の若手ビジネスマン」が想定される読み手なので、上の項目をピックアップしました。当然、女子高生、主婦、お年寄りなど読み手が違えば、テーマを支える構成も変わってくるはず。

いつも読み手を納得させるためには、どんな内容が必要かを逆算して考えるようにするといいですね。


STEP4.肉付けして記事にしていく

先ほどの構成ができてしまえば、記事の書く内容はほぼ決まっています。

構成をそのまま見出しとして、それぞれの意見(結論)を補強する理由を肉付けしていきます。

【H2】外国人とコミュニケーションができ、世界が広がる
 【H3】外国人の友達がつくれる
 
 (その説明)
 【H3】海外の最新情報を知ることができる
  
(その説明)

【H2】転職や昇進に有利になる
 【H3】会社で昇進するのに英語ができると有利
 
 (その説明)
 【H3】日本の大手企業で英語が公用語になってきている
  
(その説明)

どうでしょう。なんか書けそうな気がしませんか?

実はしっかりと構成ができてしまえば、あとは200~300字ほどの穴埋め作文のような状態になります。


今回は「英語を勉強すべき理由」というテーマでしたが、どんなテーマでも考え方は一緒です。

それぞれの項目を埋めていけば、筋の通った論理的な記事が早く書けるようになるんですね。

まとめ

この記事では、記事をうまく書くためには、「テーマ決め」と「構成の作り方」が重要だとご紹介しました。

記事がうまく書けるかは、記事を書く前に決まっています。適切なテーマを選び、しっかりと構成が作れれば、誰でも最短で良質な記事をつくれます。

最初は慣れなく時間がかかるかもしれませんが、慣れの問題です。ぜひこの記事で学んだことを活かして、今後も記事執筆を頑張ってくださいね!


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またライティング術については、こちらの記事でも紹介しています。



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