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Step#299|ソロで生きていく。


友人たちに触発され、
横浜で上映開始になった

映画
『人生クライマー
山野井泰史と垂直の世界 完全版』

観賞してきました。

映画では、思わず足がすくむ
断崖絶壁や直角の岩壁に
果敢に挑む様子が描かれ、
終始圧倒されます。

山野井さんは
「単独、無酸素、未踏ルート」という
基本方針のもと、

凍傷で手足の指10本を失っても
クマに襲われても

難攻不落の壁にソロで
挑戦する姿勢を変えません。


ヒマラヤのギャチュンカン登頂の様子は
沢木耕太郎さんの「凍」で
詳しく描かれています。

沢木さんは、ある講演で
山野井さんを回想しながら、
「ソロで生きていく」ことについて、
次のように語っています。

ソロで生きると、
一人で道を覚え、選択するが、
集団だと全体について考えない。
同じ時間を生きていても濃さが違う。


問題はソロで生きていける人たちが
パーティーを組んでいるかどうか。
パーティーに加わりながらソロで生きていく力を
蓄えるあり方は、その人の自由度を増す。

僕は女房に家事全般を仕込まれて、
冷蔵庫にあるもので何でも作れるようになった。
家庭の中でもソロで生きていける能力を
身につけようと意識するのは、
そんな悪いことじゃない。

どういう局面になっても、
とにかくソロで生きていく。
生きていける自分を持ったうえで、
パーティーに参加していく


そういうことを意識すると、
わりと状況が変わる気がします。

講演「ソロとパーティー」から


上映後は、武石浩明監督と
山野井夫妻の親交がある
登山家の遠藤由加さんによる
トークショー。

///
山野井君は、学生時代に
ヒマラヤ・マカルー西壁に魅せられた。

彼は、自分の好きな思いを
大切にして、登ってきただけ。

皆さんも自分の内側にある
「好き」を大切にしてほしい。

自分の気持ちを見直す契機になれば
とても嬉しいです。
///

遠藤さんが語ったこの言葉を
胸に深く刻み、会場を後にしました。

●今日の一歩
他人に振り回されず、自分の感情を大切に。
結局、自分が好きな山しか登りきれないのだ。

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