見出し画像

Step#371|まずは自分1人でやるしかない。


3/4(土)に参加した
雑誌『致知』の読後感想会である
「木鶏会」

開始前、参加者10名のうちの
3名が資料を配り始めました。

初参加だったので、
「こういうものか」と
思っていましたが、

資料の内容は
一貫したものではなく、
「感想」「司馬遼太郎」と
いった言葉が並びます。

この方々は『致知』の購読を契機に

致知出版社に毎月感想を送る
司馬遼太郎さんの人生や言葉の研究

を始めた人たち。


毎月感想を送る70代の女性は
原稿用紙10枚分の感想
木鶏会のメンバーにも配布。

思いつくままに書いた
駄文だけど読んでみて!
と言われ、
目を通してみました。

誤字脱字は多めですがw
日々、様々な情報源から
情報収集していることが
伺い知れます。

これに自身の経験を加筆して
書き上げた力作です。


一方、司馬遼太郎さんの資料を
配布した70代男性。

配ったのは、
2004年10月の文藝春秋の特集
「司馬遼太郎、珠玉の言葉」でした。

なかでも男性が力を込めていたのは
司馬さんの取材力についての一節。

この作品の取材方法についてだが、
あれはぜんぶ御自分でお調べになるのですか、
と人に問われたことあって、
唖然としたことがある。

小説の取材ばかりは
自分一人でやるしかなく、
調べている過程の中で
なにごとかがわかってきたり、
考えがまとまったり、

さらにもっとも重大なことは
その人間なり事態なりを感じたりする
ことができるわけで、


これ以外に自分が書こうとする世界に
入りこめる方法がなく、すくなくとも
近似値まで迫るのは
これをやってゆくほかにやり方がない。

『坂の上の雲』第六巻の「あとがき」

『坂の上の雲』の準備、そして執筆時は、
東京・神田の古書店から日露戦争関係の本が
消えたといわれました。


私も
『この国のかたち』
『坂の上の雲』
以前手に取りましたが、

途中で挫折してしまい、
読了できなかった記憶があります。

過去に一度、
東大阪の司馬遼太郎記念館
訪れたことがありますが、

11mの書架に納められた
2万冊の蔵書に圧倒されました。

きっとこれは一部でしょうから、
その他の蔵書、原稿などを合わせれば
この何倍も資料があることでしょう。

両者の衰えない学ぶ姿勢に
通底するエネルギーを
感じ取った次第です。

●今日の一歩
探究心、向学心に年齢は関係ない。
興味関心の欠如こそ、堕落への第一歩。
いつだって、分からないことは
自分の手と頭を使って、調べよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?