With/Postコロナで大事にしたい3つのキーワード　-Back To Basics-

こんにちは。よしです。「日本を離れ海外駐在期間が長くなると花粉症が治る」というTweetを見て感激したのも束の間、息子の受験に付き添い日本に帰国した途端に鼻と目がおかしくなりました。そうモノゴトうまく行きません。。。。

コロナ禍で劇的に変わった仕事環境

皆さんはコロナ禍でどのように仕事の環境が変わったでしょうか？多くの人に共通して言えるのが、オフィス勤務から在宅勤務になり、「オンライン」で業務を行うことが増えたのではないでしょうか？それに伴い「移動」が制限され、海外出張が出来なくなった他、国内出張もかなり限定的になったと思います。

私自身も4ヵ国（タイ、マレーシア、台湾、フィリピン）6製造拠点のマネジメントをしていたこともあり、コロナ前は年間の約180日程度を海外出張にあて、現地の製造現場を訪れていました。ところがコロナが発生し、海外出張が出来なくなり、リアルでも難しかった4ヵ国6製造拠点マネジメントを「オンライン」での遠隔マネジメントに切替えざるを得ない状況になったのです。

私自身、仕事の環境が劇的に変わったからこそ見えて来た3つの大事なキーワードがあります。以下その3つのキーワードになります。

1. Back To Basics

2. Remote Trust

3. Build Back Better

本日はその1つ目「Back To Basics」について書いてみたいと思います。

オンラインでマネジメントが難しくなったというのは本当か？

在宅勤務になり、私のメンバーからも「オンラインになって急にマネジメントが難しくなった？」と相談を受ける事が多くなりました。

私自身もオンラインでの遠隔マネジメントを始めた当初、“なんとなく”難しさを感じました。実際に会えず、その場の熱量が感じられない為、オンライン会議が終わった後、「本当に伝わったかな？」と思うことも確かにありました。実際伝えたはずなのに、行動に移してくれないというケースもありました。

自分もなんとなくオンラインでの仕事の難しさを感じていた為、メンバーが「マネジメントが難しくなった」と言うのも当初は「うん、うん」と頷きながら聞いていたのです。

オンラインでは誤魔化しがきかなくなっただけという事実

それが「違う」と思えたのは、あるメンバーのオンライン会議にオブザーバーとして参加した時でした。彼女もオンラインマネジメントの難しさを私に相談していた一人でした。

久々オブザーバーという立場で参加したのですが、参加してびっくり。議題がクリアでなく、参加者も無駄に多く招待されており、ゴールも何か良く分からないまま会議が進行され、オンライン会議終了後、何とも言えないモヤモヤ感に包まれていたのです。

オンラインマネジメントの難しさを議論する以前に、会議の基本が全く出来ていなかったのです。ところがこの会議が、私にとっては大きなヒントになったのです。

つまり、会議をする上で、会議の議題やゴールを予めクリアに設定し、それを参加者に周知するのは当然のことながら、参加者は当事者や意思決定者など、厳選した人を招待して会議にのぞむのは、基本のキだと思うのです。

リアルではこれらの基本に少し不備があっても、自分の熱量を伝えたり、しぐさも交えて現地でリカバリーする事もできるので、何となく「うまくいった気」になるのですが、オンラインではカメラをOFFにしている人も多く、熱量も互いに感じる事ができず、リカバリーも難しい為、基本に不備があると一気に悪さが顕在化してしまうのです。

リアルでは会議が何となく終わってしまっても、本当に必要な数名が会議室に残って、そこで立ち話を継続させるような事も可能ですが、オンラインではなかなかそれも叶わず、シレっと終わってしまいます。

この件があり、結局のところ「オンラインでは誤魔化しがきかないだけだ」という事に気づきました。オンラインのせいでマネジメントが難しくなったのではなく、ただ基本が出来ていなかったから、それがマネジメントを難しくさせていたのです。

Back To Basics

私も自分のマネジメントを振返り、会議は勿論、方針管理、KPI管理、KAI管理、予算管理、その他多くのマネジメントの基本のキをレビューし、リアル以上に基本を徹底するようにしました。

勿論、基本に忠実であっても、オンラインになると物理的に難易度が上がることもあります。例えば、製造に携わっていれば、現地で実際の製品を見れない事による判断の難しさはあるので、それは上記のような問題とは別の問題と捉え、以下のように仕分けをし、それぞれの解決策や課題を挙げてみました。

表1．オンラインでうまくいったこと、うまくいかなかったこと

表2．問題に対する解決策とその課題

全くたいした事のない仕分けですが、こんな簡単な仕分けをするだけでも頭は多少スッキリしますし、問題やそれに対する解決策、課題などが見えて来ます。

さて、最初の問いに戻りたいと思います。「オンラインになって急にマネジメントが難しくなった？」という問いですが、よくよく考えるとこれって「超ビッグワード」ですよね(笑)。これこそ基本に立ち戻り、本当に何が問題かを紐解いていく事がマネジャーとしてすべき一つの役割なんでしょうね。オンラインでは言葉が命。言葉の粒感もより大事にしたいと思います。

Back To Basicsをいつも自分に言い聞かせ、実践することがWith/Postコロナで大事にしたい1つ目のワードとなります（2つ目のキーワード「Remote Trust」に続く）。