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【写真を趣味にして気づいたこと③】シラチャでの一期一会を思い出す。写真が持つ本来の力とは?

 2020年は2月29日があった事を覚えていますか?これは4年に1度巡って来る所謂うるう年です。周期だけで言えば、ワールドカップ並みにレアです。では、もしあなたの誕生日が2月29日だったら、このレアな日をどのように祝いたいでしょうか?

 今年の初めに、ある飲み会に参加しました。タイのシラチャで当時幼稚園教論をされていたMonikaさんが同席されており、なんと2月29日が誕生日である事を知りました。他に同席していたメンバーと「この貴重な誕生日を最高の環境で祝えるように、ルーフトップバーでMonikaさんの友人を招待して、誕生日ライブをやろう!」と冗談か本気かわからない話になり、その日を終えました。

 数日後、実はMonikaさんが春には日本へ本帰国するという話を耳にし、「タイを去るのであれば尚更ルーフトップバーの誕生日ライブを実現したい」と思うようになり、有志数名で実現に向け準備を開始しました。

 Monikaさんの仲良しのKahoさんも有志の一人。事前準備やMonikaさんの相談相手にもなっており、私のようなオヤジからすると何とも羨ましい仲良しぶりでした。そんな状況だったので、KahoさんもMonikaさんと春に別れてしまうのが凄く寂しいように見えました。

 私は昨年から写真を趣味にしていますが、それは主にタイや東南アジアの雑多な街並みを撮影する為です。まだまだ腕を磨いている途中のフォトグラファーなので、人を撮ったりするのは慣れてない上、おこがましい気もしましたが、この二人には別れが迫っていることもあり、何か記憶だけではなく、記録に残してあげたい思うようになり、少しだけ撮影をさせて頂きました。

 自分でも驚いたのですが、二人の性格や特徴を表している素敵な写真が撮れました。この写真凄く気に入っています。

左:Monikaさん 右:Kahoさん 

2月29日のライブに関しても、40名近くMonikaさんの友人・知人が参加し、見事にルーフトップバーでMonikaさんの誕生日ライブを開催する事が出来たのです!無理を聞いてくれたルーフトップバーのスタッフ達にも感謝しかありません m(__)m

 誕生日ライブで歌うMonikaさん

 さて、一期一会とも思えるこの日を終えたのですが、その後は皆さんご存じのコロナショック。瞬く間にコロナの影響がタイにも広がり、生活環境が一変しました。

 Monikaさんはもともと春に日本へ帰る予定でしたが、コロナの影響で飛行機が飛ばない可能性も出て来た為、緊急帰国を余儀なくされました。一方、帰国を予定していなかった親友のKahoさんも、同様の理由で日本へ緊急帰国しました。2月29日の誕生日ライブ以降の環境変化が余りにも早すぎて、そして別れも突然過ぎて、「さよなら」も言えずに皆バラバラになってしまいました。

 さて、ここからの気づきは何だったのでしょうか?私は改めて「写真が持つ本来の力」を思い知らされた気がします。

 考えてみると当たり前の話ですが、写真は時が経つ程その価値が上がります。皆さんの幼少期の写真は勿論、もしあなたが既に子を持つ親であれば、生まれた時の子供の写真が、子が大きくなるにつれて、どんどん価値あるものに変わっていく事を、経験則として理解していると思います。

 それは、その一瞬がもう戻らないからです。

 だけど、戻ることの出来ない時を戻してくれるのが「写真」なのです。写真を眺めれば走馬燈のように記憶が蘇ります。コロナに端を発し、時間の使い方や人生の在り方を考え直す風潮が世の中にはありますが、難しく考えず、やろうと思った事はこの誕生日ライブのように実行し、そしてその為の準備をし、そこに集まってくれた人に感謝するなど、目の前の一瞬、一瞬にまずは一生懸命になれば良いと思うのです。

 そんな事を当日写真を撮りながら、そして時間が経った今、改めて写真を見返しながら思う日々です。またこのルーフトップバーで、皆さんと誕生日ライブの写真を見ながら乾杯出来る日が来ることを楽しみにしています!

 

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