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「自省録」より学ぶ #ぴこ散歩 vol.2

買い物のあと、適当なカフェを探しながら歩いていたら、桜が綺麗だった。
ので。

通り過ぎたばかりのコンビニに戻ってアイスコーヒーをひとつ。
川沿いの公園で、桜と、コーヒーと本を楽しんだ。


この日のお供は、マルクス・アウレーリウスの『自省録』。
先日、BOOK・OFFでたまたま買った。
本屋でよくある
「買う予定ではなかったけど、なんか良さそうだからこれも買って帰ろう」
のパターンで。

昨日、公園で読んだ箇所からすこし抜粋を。

現在与えられているものにたいして不満を持ち、未来に来るべきものにたいして不安をいだくことを許すな

刺さる、刺さるなぁ。

自分のことに転換して考えてみる。

この4月から職場が異動で変わって、かなり体育会系の部署になった。

勤務開始の30分以上早く出勤しなければならないし、クレーム対応も多く、ミスは許されないと周りの人たちは言う。それだけ責任を伴う仕事だが、正直気が重い。重すぎる。
備品も揃っていないし、パソコンは古いしネットは使えないし。外部とメールできないし、地味な服をチョイスしないといけないし。
不満は挙げればキリがない。

それから、今後はめちゃくちゃ怒っている人の相手を電話でしないといけないし、直接会って話をすることもあるらしく。遠い現場に足を運ぶ日もあるらしく。
将来憂いしかない。

そんなタイミングで、たまたま読んだ本でたまたま目にした先程の文章。

マルクスさんよ、そうは言ってもね、
と内心ぶつくさ言いたくもなったが、自分なりに解釈してみる。

現在与えられているものにたいして不満を持ち、

そもそも「与えられている」という表現がいい。無理やりさせられているという感覚から捉え方が変わってくる。

それから、「不満を持ち」というのは、恐らく文句だけを言っている状態のことかな、と考える。
不満があるなら、その次の行動に移していかなければいけない。
例えば上司に訴えるとか。
自分が考え方を少し変えて、プラスに捉えるとか。
なかなか難しいけど。

未来に来るべきものにたいして不安をいだくことを許すな

これはよく聞く、
「先のことを考えても仕方ない」みたいな感じかなと。
未来ではなく、今に集中する。

マルクス・アウレーリウスって2世紀後半のローマ帝国の皇帝であって、今からおよそ2000年前の人で。

2020年を生きるわたしにも、響きまくる考えをもち、そしてそれを人に見せるためではなく(自省録、というタイトルがそれを表している)ノートに書き綴っていたのだ。
膨大な年月を経てもなお、たかが異動で心がすこしすり減っているわたしに勇気と喝をいれてくれるマルクス。

なにかモヤモヤした時には、ぜひ、「自省録」を手にして欲しい。

マルクスに背中を押されながら、明日からもがんばろうと思えた。

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