退職勧奨をするマネージャーのあなたへ
このnoteはなにか?
ネット上には、退職勧奨に関して従業員としての情報は多く見受けられます。しかしながら、人事担当者向けのもの、向き合うマネージャー向けのものは少ないと感じたので少しでも向き合うマネージャーや人事担当者の役に立てればと思い、書く事にしました。
いざ行う側に立ってみると、人事担当者とマネージャーの負担が大きいので、少しでも心のもやもやが軽減されること、取り返しのつかない状態を避けられたらと思います。
退職勧奨とは
退職勧奨とは、会社が従業員に対して退職を促すことです。
勤務態度や能力、成績に問題のある従業員に対して退職を勧めることもあれば、業績不振等の完全な会社都合で労働者に退職を依頼するケースも想定されます。
退職勧奨をするにあたり大切なこと
0, 退職勧奨は突発的に行うのではなく、ちょっと立ち止まって考えてみてください。また、人事に相談してからにしてもらえると助かります。
(目標設定、課題設定は適切でしたか?入社間もなかったりしません
か?定期的な1on1や業務指導などは十分でしたか?
1, 退職勧奨は違法ではないですが、解雇と同じだと思って、慎重に。
(会社が一方的に辞めることを言い渡す「解雇」と違い、退職勧奨は受
け入れるかどうかは従業員側の自由です)
2, 従業員から嫌だと言われたら、すぐに退職勧奨はやめましょう
3, 退職勧奨の理由は正確に、正直に。信頼関係を損うキッカケになるので、ワンチャンやってみようという軽い気持ちはやめましょう。
4, 信頼関係、業務をみているマネージャーが同席すべきです
5, 相手の話を聞くことに注力しましょう。相手の話を遮らないようにしてください。(人は緊張すると話したくなります。沈黙もしっかりと受け止めましょう)
6, 互いに合意が得られたら、合意の内容を書面に残しておきましょう
こんな勧奨はやめよう
1, 退職しないからといって業務から外すのはやめよう
2, 「退職しなければ解雇」等と話すのはやめよう
3, 退職勧奨を拒む労働者に対し、繰り返し、執拗に退職を迫るのはNG
4, 密室において、複数人で対応するのはやめよう
5, 時間は30分から1時間と決めて、長く拘束するのはやめよう
マネージャーのあなたへ
あなたは優秀で、だからこそマネージャーになっているのだと思います。あなた自身は退職勧奨なんてもちろんされたことはないと思います。相手のこと、状況を完全に理解することは難しいですが、相手の話をしっかりと聞くことを心がけてください。
今から退職勧奨を行いますが、人の人生に大きく関わることと思って臨んでください。
決して、気持ちの良いものではありません。去る人に興味がない、意味がないと考えている人もいるかもしれません。しかしながら、採用した責任でもありますので、向き合いましょう。
本当に精神的に辛いと思います。しかしながら、正直に向き合い、必ず他の場所に必ず活躍の場所があると思う事を伝えましょう。
あなたのケアは人事が行います。人事を頼りましょう。
あなたが本人と向き合う事が何よりも大切です。ちゃんと向き合うことで、後々大きな問題となる可能性を防ぐ事ができます。
人事担当者のあなたへ
人事の業務の中でやりたくないこと、なかなか評価されないことだと思います。しかしながら、この経験はあなたをきっと強くしてくれます。決してまた次に活かされるというものはないかもしれません(同じパターンはほとんどありません)そして、再度経験したいものでもないかもしれません。
起きないようにすること、採用、育成、様々なことで事前に対処すべきだったのかもしれませんし、上司からはそのように言われるかもしれません。しかしながら、今は目の前の人の人生に真摯に向き合いましょう。
防ぐのは難しいです。防止策などは終わってから考えるのでもよいと思います。そして、一緒に向き合ってくれるマネージャーを支えるのがあなたの仕事です。
会社として、経営としての意志がよく見える機会だと思います。会社のポリシーと一貫性のある対応をしましょう。
自身も精神的に辛くなる事があります。そんな時は産業医などに相談しましょう。(私でよければ話をお伺いします)
まとめ
あまりまとまりのない文章になってしまった感があるが、人事労務にとってあまり事例もなく、経験もないかもしれない。だけど、そうしたことこそ、共有されるべきだし、安心材料が必要だと思い、書きました。
この拙い文章であっても、いつか誰かの役に立てればとおもいます。
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