【CL京都2023 Day2進出】封印石ロストバレット〜希望と絶望。その涙を誰も知らない Documentary of 新小岩〜
よし(@PokePokePokeK)です。12月10日(土)11日(日)の2日間にかけて行われたポケカの大型大会「チャンピオンズリーグ京都 2023」にて、予選1日目を7勝2敗で通過するも……
寝坊&デッキ登録を忘れたため、予選2日目に参加することができませんでした。応援してくださる方もいるなか、このような結果になってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。
絶望から覚めない中ではありますが、「CL京都2023」での使用したロストバレットや環境考察などを紹介します。
自己紹介
現在は東京近郊で活動しており、ポーカー、麻雀、乃木坂46にハマっています。乃木坂46の31枚目シングル「ここにはないもの」環境のTier1は5期生の五百城真央さんと1期生の齋藤飛鳥さんで異論はないかと思います。
主な戦績
環境考察
直近のシティリーグや自主大会の結果を見ると、ルギア、ミュウ、ロストバレットのシェアが高かったですが、中でもルギアは頭一つ抜けた強さを発揮していました。
ただ、「VSTARユニバース」に収録された空の封印石でロストバレットが強化されたため、ロスト対面が難しくなったミュウの使用率が下がり、ロストバレットの使用者が増えると考えていました。
実際のマッチング
序盤でトップシェアデッキとマッチングすることができず、1勝2敗スタート。その後は2敗ラインに多くいる環境外のデッキを踏みましたが、なんとか6連勝で予選1日目を突破することができました。
デッキの選択理由
今環境は、ルギア、ロスト、ミュウのどれかを握るか、その3つに勝てるデッキを握るべきだと考えました。
まずは、Tier上位3つに勝てるデッキを探るところからスタート。WTB(ウォーターツールボックス)、レジギガス、ドガスムゲンダイナなどを触りましたが、どれも問題点が多く、勝ち切ることは難しいと判断。
ルギアに勝てるけどロストに勝てない、ロストに勝てるけどルギアに勝てないデッキが多く、そのどれもがルギアの上振れを止めることは不可能だったため、早い段階からルギア、ロスト、ミュウのどれかを握ることに決めました。
まずは1番練度が低かったミュウから触ることに。ルギア対面で先攻後攻が重い、後手で相手の前がルギアVの場合はメロディアスエコーで勝ち筋を作れますが、非ルールポケモンが前にいる試合は勝つのが難しい。また、新弾発売前はロストバレットとほぼ五分でしたが、現在はドラピオンV+空の封印石が重く、勝ち筋がなくなってしまったため、今回は見送りました。
ルギアは今環境で圧倒的なデッキパワーを発揮、非ルールプランやムーランドVプランなど、戦い方が柔軟です。ただ、1ターン目と2ターン目の要求値が高く、ミラー後手に明確なまくり手段がないのが懸念点となり、保留することに。
ロストバレットは、今まで相手するのが難しかった有象無象に対して空の封印石で強化され、たねポケモンに触れる札が多く、他のデッキと違い、かがやくゲッコウガやキュワワーとドローも豊富なので、初動の安定感には光るものがありました。
再現性も高く、柔軟に動くために多色で作る、非ルールポケモンの打点を上げるなど、構築によって幅が出ます。また、非ルールポケモンで盤面を構成できるのが一番の魅力。
ただ、横浜CLのパルキアTOPメタ環境と比べると、やることがすべて1ターン早くに要求される環境だったので、直前までルギアかロストで悩んでいました。
ルギアを握った場合は、事故負けは絶対に1度発生すると考え、残り8試合を1敗に抑えなければなりません。そんな中でルギアミラーは3〜4回発生、うち2回は後攻だと仮定すると、そこで2敗する可能性があります。
また、アーケオスが2匹トラッシュに落ちず、MAXパワーで動かせない試合が発生すると考え、ミラーマッチがルギアほど多くなく、どの対面にも五分〜微不利に抑えられるロストバレットを握ることにしました。
使用デッキリスト
Day1:デッキコード
VfVkwb-ZFRQfy-VV5kkF
採用カード、不採用カードについて解説していきます。
採用、不採用カード
採用カード
・ザマゼンタ
今環境でロストバレットの課題だった、ルギアのムーランドVをなにで突破するかについて。主なパターンとして、「ジガルデ」「カビゴン&こだわりベルト」「ザマゼンタ」の3つが存在します。
ジガルデは闘エネルギー1枚と無色エネルギー2枚でわざを起動できるため、ジガルデ1枚と闘エネルギー1〜2枚の採用で済み、アルセウス系統のデッキにも強く出られるのが魅力です。ただ、ムーランドVの後ろにノコッチを置かれると突破できなくなるため、一番最初に没案となりました。
次にカビゴン&こだわりベルト。エネルギーの縛りこそないものの、エネルギー1枚、ミラージュゲート1枚、こだわりベルト1枚と要求枚数が多く、ルギアに採用が見られるツールジャマーやおおきなおまもりをムーランドVに貼られると突破できなくなります。
ザマゼンタは、ミラージュゲート&鋼エネルギーの手張りと要求値が低く、ノコッチやツールジャマーの影響を受けないため使用することに。ムーランドVにおおきなおまもりを貼られても、210+30でHP240なので、かたきうち+『特性:かんしゃくヘッド』2回できぜつさせられます。
わざの起動に鋼エネルギーが2枚必要なので構築の幅を狭めてしまいますが、環境にいるジュラルドンV以外のVポケモンをきぜつさせられる点も評価が高く、早い段階でザマゼンタを採用することに決めました。
・キュワワー、ウッウ、かがやくゲッコウガ、ミラージュゲート、回収ネット、ふつうのつりざお、アクロマの実験、基本エネルギー
デッキのメインパーツなので割愛します。
・ヤミラミの2枚目
ロストギミックを使う理由はこのカードの強さにありますが、TOPシェアのルギア&ミュウ相手にヤミラミを2回使う展開が少なかったため、2枚目の採用は一旦見送りました。最終的にはミラーマッチで遅れをとらないために2枚目を採用することに。
・ヤレユータン
マリィのケアとして、『特性:さるぢえ』でアクロマの実験など、ドローにつながるカードをデッキトップに固定、ミラージュゲートを使う前に基本エネルギーをデッキへ戻す、2ターン目以降使用できないバトルVIPパスをデッキトップに置き、キュワワーの『特性:はなえらび』でロストゾーンへ送るなど、器用な使い方ができます。
・ライコウV
お互いのベンチに計6体ポケモンがいれば、素点20+120=140ダメージ、弱点で280ダメージを出せるため、ルギアVSTARをワンパンすることができます。基本的には空の封印石とセットで使用します。
・ドラピオンV
空の封印石とセットでミュウVMAXをきぜつさせることで、サイドを4枚進められます。スタートポケモンにならないよう祈りましょう。
・ガラルジグザグマ
最後まで採用を考えた1枚です。『特性:かんしゃくヘッド』2回+ヤミラミの『ロストマイン』=140ダメージで、HP70のポケモン(キュワワー、マナフィなど)を2体きぜつさせ、サイドを2枚進めるために採用。
ミュウ対面で、サイドを4枚取った後にヤミラミ×2回でゲノセクトVを狙うプランがありますが、120ダメージを与えた後にHPを60回復されると、残りHP130で届かなくなることもあるため、まれに使用します。
・バトルVIPパス
デッキの性質上、たねポケモンを大量に展開したいので採用。4枚入れておけば初手に約50%の確率で来るため、単純計算ではありますが2試合に1回打てます。
・空の封印石
ロストザマゼンタを使用するきっかけとなったカードです。ルギア、ミュウに強いのはもちろんのこと、ジュラルドンVMAX、パルキアVSTARなど環境にいるVデッキ相手にも強く出られます。
・クイックボール
今回は3枚採用。キャプチャーエネルギーとクイックボールで計6枚採用することは決めておりましたが、配分の正解が最後まで結論付けられなかったため、1対1の割合で採用することにしました。
・ヒスイのヘビーボール
特定対面(ライコウV、ドラピオンV)がサイドに落ちている際にゲームプランが難しくなるため採用。キバナから手札に持ってくることも多いです。
・いれかえカート2枚、あなぬけのひも2枚
今回はネオラントVを採用しなかったため、入れ替え札を厚めに採用。当初はカート3枚、ひも2枚を採用しておりましたが、ガラルジグザグマを採用するために1枚減らしました。
・キバナ
1エネアタッカーはもちろん、ザマゼンタを起動する際に、キバナ効果で1エネを付け、ミラージュゲートを持ってくればわざの準備が完了する万能サポート。空の封印石を手札に持ってくるために使うことも多いです。
・ツツジ
非ルールポケモン主体で戦うため、相手より先にツツジを使用できる盤面になることが非常に多いため1枚採用。「ツツジを打たれたくないのでこちらが先に打つ」くらいの意識で使いましょう。
・ボスの指令
ライコウVでルギアVSTARを狙ったり、ザマゼンタでVポケモンを狙うことが多いため採用。1枚採用も検討しましたが、2枚使う展開や、ロストゾーンに1枚送る展開が多かったので2枚採用しました。
・トレーニングコート
エネの手張りをすることが非常に大事なデッキであり、そのターンに欲しいタイプのエネルギーを回収できる点、相手の崩れたスタジアムや、頂きへの雪道などのスタジアムを剥がすことができるため採用。
・キャプチャーエネルギー
ポケモンにアクセスできるだけでなく、逃げエネにもなるため採用。しかし、1ターンに1枚しか貼れない、キバナとの相性が良くないため3枚採用に落ち着きました。枠があれば4枚採用したかったです。
不採用カード
採用を検討しつつも、見送ったカードについて説明します。
・ネオラントV
『特性:ルミナスサイン』でアクロマの実験を持ってこれるため、1枚採用するだけでデッキの安定感が上がります。ただ、ルギア対面でボスの指令orセレナで取られると、勝ち筋が細くなりすぎるため、採用を見送りました。
・ウッウの2枚目
ルギア対面で2回に使うことがないため、枠の都合上減らしました。
・やまびこホーン
ヤミラミの的を増やす、やまびこホーン&ボスの指令&かたきうちで相手のVポケモンをきぜつさせるなど、デッキコンセプトと非常にマッチしています。ガラルジグザグマとどちらを採用するか最後まで悩みましたが、今回は見送りました。
・水エネルギー
げっこうしゅりけんが打てるようにデッキを組むだけで、ミラーマッチの難易度が格段に下がり、げっこうしゅりけん+ロストマイン=300ダメージでアーケオス2匹を取れるなど、採用メリットは非常に大きいです。ただ、今回はライコウV+空の封印石でルギアに立ち向かうと決めたため、枠の都合上採用しませんでした。
基本的な回し方などはこちらのnoteと同じ内容となっております。もしよろしければ目を通していただけますと幸いです。
ロストバレットの取扱説明書
基本的には、アクロマの実験とキュワワーでロストゾーンをためることは変わりません。無駄な回収ネットを打たない、キュワワーは盤面に置く以上は使い切るようにすることが大切です。
どのわざを打ちたいか、そのためにロストゾーンを何枚ためるべきなのかを考えながらロストゾーンの枚数を調整しましょう。そのターンにヤミラミ、ミラージュゲートを使わないのにロストゾーンを10枚や7枚にすることよりも、9枚や6枚で止めることの方が大事なケースが多いです。次のキュワワーの逃げエネの確保や、『特性:さるぢえ』でマリィをケアすることが重要になります。
あとは相手に合わせながら置くポケモンを変えたり、弱点を突いたり、アタッカー2体の盤面を作り、非ルールポケモンを使いながらサイドレースを押し付けていくと楽に試合ができます。
各対面での立ち回り
ミラーマッチ
ロストバレットのミラーマッチは、こちらのnoteに目を通していただけますと幸いです。かがやくゲッコウガのげっこうしゅりけんが打てない分以前よりも難しくなっていますが、基本的には前環境と変わりません。
ろしければ目を通していただけますと幸いです。
ルギア対面
一番簡単なゲームプランは以下になります。
ムーランドVにザマゼンタかたきうち(サイド4-4)
ノコッチをヤミラミロストマインで取る(サイド3-3)
ルギアVSTARにライコウV+空の封印石でライトニングロンド(サイド0-1)
まず、HP110以下のポケモンが前にいる場合は、ウッウのおとぼけスピットを積極的に狙います。ルギアVが前と後ろにいる場合は、ウッウで110ダメージを乗せると、ルギアVSTARの残りHPが170になり、ザマゼンタのかたきうちで落とせるため、狙うこともあります。
基本的にはライコウV+空の封印石でサイドレースを逆転させなければならないため、安直にルギアVSTARをかたきうちなどできぜつさせると、追い付かないことも多々。特に相手の場にルギアVが1体しかいない場合は、気をつけましょう。
ライコウV+空の封印石の発進タイミングについて、自分のサイドが5枚以上ある場合は使うことを避けましょう。以下のような展開となり、相手にサイドレースを逆転されてしまいます。
(例)
ルギアVSTARで非ルール→ライコウV+空の封印石(サイド5-3)
かがやくリザードン→ザマゼンタなど(サイド3-2)
アーケオス→ザマゼンタなど(サイド2-1)
ムーランドV+ボスの指令(サイド0-1)
また、相手のネオラントVをかたきうち+ボスの指令で取るプランも厚く取りたいので、前をHP130以上のポケモンで返したり、ウッウとヤミラミはタイミングを見てわざを使うと勝率が上がります。
ミュウ対面
基本的には、ドラピオンV+空の封印石でミュウVMAXをきぜつさせ、サイドを4枚取ります。残りの2枚はザマゼンタ+ボスの指令orあなぬけのひもでゲノセクトVを取りましょう。
相手の前がゲノセクトVならウッウのおとぼけスピットを狙います。その返しがメロエッタだった場合はザマゼンタ、ミュウVMAXで返したきた場合は、相手のベンチがVのみなら、ひも+ザマゼンタ、そうでなければドラピオンV+ザマゼンタの準備を目指します。
ミュウVが前の場合はキュワワーを展開して手札を整えましょう。なるべくツツジを打たれても良いようにするため、アタッカーは2面用意すると◯。
他候補のデッキレシピ
ルギアVSTAR
・ヤレユータン
エネルギーを山札に返す、マリィのケア、プライマルターボで山札を混ぜられるため純粋なドローとして使えるなど、かゆいところに手が届く1枚です。
・ノコッチ
ルギアをCLで使う以上、事故負け1回とミラー負け1回以外の負けが許されず、雷デッキに負けられないために採用。
・ツツジ2枚
ミラーマッチの後手まくりはツツジ必須なので2枚採用しています。
・頂きへの雪道
ミラー先攻で引けたときに完封でき、中終盤はツツジと合わせることでネオラントV、クロバットV、かがやくリザードンの起動を封じられ、どの対面にも刺さるため採用。
WTB(ウォーターツールボックス)
ルギア対面は、序盤にフリーザーのマヒで盤面ロックを作り、ケケンカニV+空の封印石でのリーサルを狙います。ミュウ対面には、ドラピオンV+空の封印石でサイドレースを優位に進められますが、ロスト対面はコオリッポ+ウォッシュ水エネルギーくらいしか明確な勝ち筋がなく、これもシンオウ神殿で突破されるため、使用は見送りました。
アルセウスうらこうさく
いつも通りコバイキ選手に不満を言われながら考えました。実は強いです。
最後に
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