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アフリカに拠点を置くPE企業と話していて出てきたESG投資について。

私は、この記事を読んで初めて「B CorpとESG Investment」を知りました。

https://newspicks.com/news/4653418?utm_source=newspicks&invoker=np_urlshare_uid3242069&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

この記事では、大手金融機関が「B Corp」の取得に積極的に動いていること。その記事の中で出てきた、「ESG投資」に興味を持ちました。
ESG投資とは、環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行なう投資のことです。

今回は、ESG投資について少し見ていきます。

1,ESG投資とは
2,ESG情報
3,日本のESG投資の現状
4,最新ニュースから見る世界のESG投資
4,最後に

1,ESG投資とは

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ESG投資は、従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指します。特に、年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家を中心に、企業経営のサステナビリティを評価するという概念が普及し、気候変動などを念頭においた長期的なリスクマネジメントや、企業の新たな収益創出の機会(オポチュニティ)を評価するベンチマークとして、国連持続可能な開発目標(SDGs)と合わせて注目されています。(https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/esg_investment.html)

2,ESG情報

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環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素と言っても抽象的で分かりにくいと思います。
まず、企業への投資を行う際には、企業が開示する情報を十分に吟味、分析することが必要となり ますが、これらの情報は財務情報と非財務情報に分けることができます。ESG 情報は非財務情報に分類され、下記に示すような情報のことをいます。
E:環境
CO2 排出などの地球温暖化問題、水や生物多様性、化学物質や廃棄物の管理など、主に企業を取り巻く自然環境に関連する取り組みの情報。
S:社会
従業員の労働管理や安全衛生、製品やサービスの安全管理、人権、顧客、地域社会に対する責任など企業内や社会環境に関連する取り組みの情報。
G:ガバナンス
企業経営の体制や社外取締役の独立性、コンプライアンス、汚職防止、情報開示など経営の根幹に関わる取り組みの情報。
(https://www.dir.co.jp/report/research/introduction/financial/esg-investment/20151214_010432.pdf)

3,日本のESG投資の現状

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世界のESG投資額 2016年から2018年までの2年間で、世界全体のESG投資額は34%増加し、30兆6,830億米ドル(約3,418兆円)となりました。日本の投資額は、欧米に次ぎ3位に浮上。日本の金額は全体の7%にすぎないが、ここ2年の伸び率は4倍増と突出しており、「最も急速に拡大している」(GSIA)。安倍晋三首相も24日(米国時間)、国連の会合でESG投資を後押しする考えを表明した。ESG投資が伸びる背景には、気候変動や人口増加といった地球規模の課題解決に投資の力を活用するという考えがある。06年には国際的な「責任投資原則」が定められ、15年の国連サミットで貧困撲滅など17の「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択された。国内では、巨額資金を扱う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などが投資先企業に環境への配慮を要請。こうした声に応える形で、船舶や小売りを含む幅広い業種でESG債を発行する動きが広がっている。 (https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_kinyushoken20190925j-01-w310)

4,最新ニュースから見る世界のESG投資

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CNBCの記事。
・「第二次世界大戦以来初めて、食料やきれいな水、空気の不足が実存的な問題になるにつれて、環境保全が政府と市民の優先事項になると感じています。」サクソ銀行チーフエコノミストスティーンヤコブセンは、最新の四半期見通しレポートで述べています。ヤコブセンは、環境保全の意識の高まりと政府による政策と国民の行動の変化、そしてグリーンテクノロジーのコストを下げる技術の進歩により、環境に配慮している企業がますます魅力的になると予測しました。
・「政府は「グリーン」産業への投資と補助金を増やし、株式市場で新たなメガトレンドを開始します」とサクソ銀行の株式戦略責任者ピーター・ガーンリーは報告書で述べました。
・米国の民間銀行Brown Brothers Harriman(BBH)による2020年のグローバルETF投資家調査では、世界の投資家の74%近くが来年中にESG ETFの配分を増やすと予測しています。5年間で、5人に1人の投資家がポートフォリオの21%から50%をESGファンドに配分すると述べ、BBHはESGは「一時的な流行ではないようだ」と結論付けました。
(https://www.cnbc.com/2020/02/14/esg-investing-numbers-suggest-green-investing-mega-trend-is-here.html)

4,最後に

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IPCC第5次評価報告書 WGI Figure SPM.7(a)で予想気温と被害シナリオ(2081-2100年)最大+4.8℃上昇する可能性があるとのレポートが出ています。
そして、ビルゲイツは2016年に気候変動と戦うための1000億円ファンド「ブレイクスルー・エナジー・ベンチャーズ」を設立しました。
現状のデータを見れば、地球がどんどん破壊の方向へ向かっていってることは誰でも分かります。もちろん、資本主義経済の中に私たちは生きているのでお金は間違いなく必要です。
しかし、お金を追求するばかりに環境のことを無視してしまうと、将来的には私たちが住む場所がなくなり、お金云々の話じゃなくなります。私たちが生きている間はいいかもしれませんが、私たちのひ孫とかの世代になってくると、このままいけば大変なことになってしまうかもしれません。
私はESG投資に賛成だし、ESG投資を通してどんどん環境に配慮したサステイナブルな企業が増えたら嬉しいと思います。

出典:IPCC第5次評価報告書 WGI Figure SPM.7(a)
※1986年~ 2005年の平均値を0.0℃とした場合


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