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精神障がい福祉の世界で未だに理解出来ない事。④障がい自認という言葉。

皆さんは【障がい自認】という言葉、
ご存じでしょうか?

読んで字のごとく。

自身の障がいを自分自身で認めるという事です。

単純に言ってしまえば、

僕自身が数字が苦手である事や本を読むと文字が躍ってしまう事、
サッカーがスポーツの中で死ぬほど苦手な事を認めるように、
精神障がいと呼ばれた方々が自身の障がいがどんなものかを知り、
認めるという事。

僕は福祉の気持ちやら、そこに対しての強い奉仕の気持ちなんて
全く以て持っていないと言っても良いのではないかぐらい
極々、普通に、当たり前に、人としてしか向き合っていないので、

僕自身が数字が苦手である事を認めて向き合う事と
精神障がいのある方がそれを認めて向き合う事の違いが
よくわからない・・・

というか・・・

その違いを出している周りを見て異様さが感じられて仕方ないんです。

よく、うちの施設内では・・・
辛く苦しかった日々を送っていらっしゃった方の主訴を聴き出し、
吐き出し吐き出し吐き出し吐き出しまくった方に問う言葉があります。

「あなたはその状況をどうしたいんですか?」

例えば、僕の数字の話で言えば、

苦手だ!出来ねぇ!無理だ!クソっ!またミスった・・・。
バカにされた・・・クソっ!俺の人生数字のせいでめちゃくちゃだ!

そう原因論的な言葉をぶちかましている時は渦中であり、
相談にいらっしゃる方の状態はそう言う状態だと思います。

そう言ってる限りは、言葉にしている【めちゃくちゃな人生】に
変化は望めません・・・。むしろ、行動としては
望んでいないようにさえ見えてしまいます。

どうしたいの???

これが大切なんですよね。

精神障がい福祉の世界で未だに理解出来ない10の事。

④障がい自認という言葉。


先日、とある支援者達が集まる勉強会に参加した際、

「病識がとてもある人と全くない人がいるように感じるんですが、
何故、ある人とない人とに差があるんでしょうか?」

なんて質問している方がいて、その回答を誰もしていなかったので
僕がさせてもらった場面があった。

逆の立場になって考えてみれば良い。

自身の病や障がいの事を自身で知ろうとするのって何故か?

病状が軽く、医師の言ってる事だけで安心し、
治る治る!って思えてる人は、それほど知ろうとする
動機は生まれないでしょうけど・・・

自身が感じる病状が重く、医師の言ってる事は信じてみたものの・・・
全く以て改善の様子が見られない。その実感も薄い・・・不安・・・
そんな方なら色々調べたり自身でする必要性を感じて来るかもしれません。

精神障がいという診断のところまでいってしまった方は
病識に関してどうである方が多いかと言うと・・・

間違いなく後者。

勿論、その見識にも個人の差はあれど、
皆さんがそれなりに病識を持っていたりします。

そこに障がい自認と言う他者からのススメ・・・

自身はそう言う障がいである。

認めた上で進むのは何処なのか???


僕は数字が苦手である事を自認し、
他者に頼ったり、それなりに計算方法を学ぼうとしてみたり、
やっぱり無理だ!ってところは人に頼ったりして生きてきました。


障がい自認し、自身はそう言う障がいなんだ!とわかった方が、
他者に頼ったり、それなりにその障がいを解消しようと努力してみたり?
やっぱり無理だ!ってところは人に頼ったりして生きていくか??

精神疾患、精神障がいの方の多くは人間関係に
大きな苦手意識を抱えている。

トラブルを多く生み出して生きてきた方が多い。
離職理由もそういうものが1位になっている。

2024年、意識して過ごすべき10の事!⑩感謝を口癖にしよう!

感謝は障がい健常関係なく、何に対してもとても大切なものになる。

来年度(令和6年度)から企業の合理的配慮が義務化されます。

どうなんでしょう??

さて、障がい自認に関して少し深く考えてみませんか?


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