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NPD被害者に必要なことは「安心感」を得ていくこと

「アタッチメント」について

先日、NHKスペシャル「アタッチメント_生きづらさに悩むあなたへ」を見ました。
「アタッチメント」とは、不安を感じた際、自分を守ってくれる人とスキンシップをとることで「安心感」を得ようとする、生まれながらに人間に備わる本能的な欲求だそうです。「安心感」を得ることで、外の世界に目を向けた探索的な行動が取れるようになります。直接的なスキンシップではなく、信頼できる相手との何気ない会話のレベルで、安心感を得ることもできるそうです。

NPD被害者は、「安心感」をより多く得る必要がある

NPDの夫がいる、上司がNPDである等、NPDの被害を受け、モラハラが日常的に行われている場合、不安な気持ちのまま過ごす時間が増えてしまいます。夫がNPDのため、私も適応障害や鬱、カサンドラ状態に陥り、強迫性障害を発症してしまいました。
NPD被害者は、不安を煽られる状況に常に立たされるため、その不安を一度解消させ、「安心感」を得たいという本能的な欲求を満たしていくことが、より必要になってくるのではないかと考えました。

こちらに、番組内容やその感想がまとめられています。

「安心感」を得ていくための具体的な方法

では実際に「安心感」を得ていくためには、どのような方法があるでしょうか。
番組内では、児童養護施設の児童と先生との、何気ない日常会話の大切さが取り上げられていました。
ある児童は、信頼している先生との絆を、たとえば「髪切りたい」等のさりげない会話を通し、確認をしているようでした。先生が、ふとした瞬間でも自分を注目してくれているのか、不安が大きい日には、先生を試すような行動も見られました。

夫がNPDの場合、もちろん夫との日常的な会話を通した不安の解消はできません。大抵、逆に不安が増す結果を招きます。
夫に頼らず、自分自身で不安を解消し「安心感」を得ていくために、試している方法についてご紹介していきたいと思います。

  • 好きな音楽を聴く=脳内の周波数を整える

好きな音楽を聴くことで、気持ちを穏やかな状態に保つことができます。
ので、積極的に好きな音楽や音(波や鳥の声の音など)を聴くようにしています。
NPDが放つ、不機嫌をアピールする物音や足音、ため息や独り言などは、たとえ一つ一つは短く小さな音であっても、積み重なったり、不意に聞こえてきたりすることで、常に不安を感じとる状態を作ってしまいます。HSP気質があればなおさらです。
自分が苦手だと感じる音はなるべく取り込まず、脳内を「自分本来の周波数に整える」ようなイメージで、音楽を聴くことをしています。
不安の原因となる音をシャットダウンし、好きな音の中に自分を置くことで「安心感」が得られるのではないかと思います。

  • 人と話す

信頼できる友達と話すことも「安心感」を得るためにはよいでしょう。
優しく真面目で人に役立ちたいと思う性格の方が、NPDのターゲットになるパターンが多いようです。相手によっては、逆に気を使い疲れてしまうので、なるべく信頼できて、安心できる人と話すことが大切です。
NPD被害者は、親や兄弟姉妹から「安心感」はあまり得られない場合が多いです。なぜならそもそも育ってきた家庭環境で、被害者体質になってしまっているパターンが多く、幼少期から、親と支配被支配の関係となっていることも珍しくありません。なるべく血縁関係以外で、安心して話せる人を作れるとよいでしょう。
仕事や子育て等でなかなか時間が取れない際は、行政が行う無料相談も積極的に利用しています。誰かに話を聞いてもらうことで気持ちの整理がつき、余計な不安を抑えていくことが可能です。

  • 心療内科やカウンセリングなどを利用する

もちろん、心療内科やカウンセリングを受けることもよいでしょう。ただ、自分に合った先生やカウンセラーさんに、最初から出会えるとは限りません。病院めぐりをするには、大変な労力を使います。コロナ禍以降充実してきた、オンラインによるカウンセリングサービスを利用をしてみることも、一つの手だと思います。

  • 瞑想をする

音楽配信サイトやYouTube、アプリ等で、瞑想用サウンドが配信されるようになりました。アファメーションやマインドフルネスなど内容もさまざまです。その時の気分に応じて、自分が心地よいと思う声や音楽を聴きながら瞑想をすることで、心をリラックスさせることができ、「安心感」を得ることが可能となります。
ヨガも、瞑想と同様の効果があり、かつ身体をストレッチすることができるのでとてもおすすめです。

  • PodCastを聞く

PodCastは、さまざまなジャンルの音声を聴くことができるサービスです。
私が聞いているPodCastは、海外在住の同世代の女性が感じている子育てのことや仕事のこと、人間関係についてなど、考え方生き方について紹介されているPodCastです。
自分を大切にすることが一番のテーマとなっているので、こういう考え方もあるのかと気付かされ、学びも多いです。
誰でも音声を配信することができるので、自分のロールモデルとしたい方のPodCastを聞くことで、不安な気持ちを前向きなものと変えていくことができます。

  • 散歩をする

適度な散歩を定期的に行い、自然の中を歩きながら、空や木々や風を感じることは、本来持つ生きる力を呼び覚ましてくれます。
日光や、鳥の声や川のせせらぎ、水面の光や月明かり、季節ごとの空気の香りは、自分本来の感覚を取り戻す効果があるのではないでしょうか。
自然に包まれることも「安心感」を得ることが可能だと感じています。

  • 睡眠をとる

夜早めに寝るということももちろん大切ですが、私は、家族が寝静まった後で自分時間を持つことが多いので、日中、10分程度の仮眠を取るようにしています。
その際に、背中を壁につける、丸い体勢になる、ブランケットをかぶるなど、自分が落ち着ける体勢をとるようにすることで「安心感」を得ています。

  • 手軽にできるもの

その他、手軽に実践できるものもご紹介します。

・背中にカイロを貼る:肩甲骨の背骨付近にカイロを貼ります。ちょうど自律神経のツボがあるそうなので、温めるようにします。

・セルフハグ:肩や胸、背中などに、トントントンと、子どもを落ち着かせるような感じで触れるようにします。

・自分との対話:モヤモヤした気持ちを抱えたままにしておくと、不安感が常に継続した状態が続いてしまうため、自分の本音の気持ちを確認し、それについて対話をすることで、モヤモヤをなるべく解消するようにします。

・SNSでつぶやく:愚痴や願い、困りごとなど、誰かに聞いて欲しい気持ちをSNSでつぶやくと、以外と同じ状況にいる人を発見し、勇気づけられたり、気づきを得ることもあります。
※SNSは没頭し過ぎててしまうと、他の人の事情まで受け取り負担になることもあるので、なるべく前向きで違和感のない方のみフォローすることがおすすめです。

以上、「安心感」を得ていくための具体的な方法について、いくつかあげてみました。
NPD被害者は、親からの愛情を存分に受け取れずに育ち、愛着障害を抱えている方も多いかと思います。
幼少期に、保護者から十分な安心を得られなくても、安心感の不足は、大人になってからでも十分に補えるそうです。安定型の精神状態に持っていくことで、NPDのターゲットからはずれ、自分が本来持つ、生きる力を発揮していくことができるのではないでしょうか。

拙い文章ですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
似た環境の方や、またそうではない方にとっても、少しでも何かのお役に立てれば幸いです。

コロナ禍の自粛期間で、夫との関係、両親との関係を見つめる機会を得ました。その中で、「自分が変わること」とよく言われるけど、実際どう変わればいいのか、もう一歩踏み込んで考えてみること、思考をめぐらせてみることが、私にとって、必要なのかもしれないという気づきがありました。もう一歩思考をめぐらせて、少しづつでも、自分の生きるステージを変えていくことを、実験的に目指しています。




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