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EU:気候中立目標達成に必要な金属量

Study quantifies metal supplies needed to re | EurekAlert!
 

欧州の非鉄金属メーカーで構成されるユーロメタは、欧州の化石燃料からのエネルギー転換に必要な金属の供給に関する調査を、ベルギーのルーヴェン大学に依頼した。

この研究によると、2050年までに、クリーンエネルギー技術に関する、欧州での計画を満たすには、毎年、以下のものが必要となることがわかった。
 
・アルミニウム450万トン(現在の使用量と比較して33%の増加)
・銅150万トン(35%)
・リチウム80万トン(3,500%)
・ニッケル40万トン(100%)
・亜鉛30万トン(10〜15%)
・シリコン20万トン(45%)
・コバルト6万トン(330%)
・ネオジム、ジスプロシウム、プラセオジムなどの希土類金属3,000トン(700~2,600%)
 
2030年頃、欧州は特に5つの金属(リチウム、コバルト、ニッケル、レアアース、銅)の世界的な供給問題に直面する可能性がある。

今後10年間おこるであろう、世界的な電池用金属とレアアースの精製能力増加に対して、石炭を燃料とする中国とインドネシアにおける金属生産が支配的な要素になると予測される。

ウクライナ侵攻後にはっきりとしたことは、ヨーロッパもアルミニウム、ニッケル、銅の輸入の多くを、ロシアに頼っていることである。
 
しかし、2050年までには、地元のリサイクルによって、ヨーロッパ製の電池用正極の4分の3、永久磁石の生産計画のすべて、そして相当量のアルミニウムと銅を調達できるようになることだろう。

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