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気候変動という名の政治的権威主義

ケンブリッジ大学は、気候変動という名の政治的権威主義を明示的に推進している

https://www.cambridge.org/core/journals/american-political-science-review/article/political-legitimacy-authoritarianism-and-climate-change/E7391723A7E02FA6D536AC168377D2DE

最近、ケンブリッジ大学出版局から「Political Legitimacy, Authoritarianism, and Climate Change」というタイトルの論文が発表された。そこには「社会が気候変動に対して政治的行動ができない場合、民主主義の原則よりも気候変動を優先し、権威主義的な政府を採用しなければならない」と明確に提唱している。

著者のロス・ミティガ氏(チリ・カトリカ大学助教授)は、現在進行しているパンデミック対策として、政府が移動や結社の自由を厳しく制限することで正当性を確保したことを例に挙げている。彼は「気候変動は公共の安全に対してさらに大きな脅威をもたらすので、権威主義的な対応も同様に正当化される」と書いている。

Climate Realismに寄稿したアンソニー・ワッツ氏は、ミティガ氏の論文には「気候の危機」が存在する証拠を示していないが、政治的議論のために、この言葉を使ったのであろうと指摘している。もし、「危機」とされるものが公共の安全に影響を及ぼしているのであれば、気候変動に関連した世界的な死者は増加するはずである。

ワッツ氏は、ビョルン・ロンボルグ氏(デンマークの政治学者)が作成した1920~2021年の気候に関連した死亡者数のグラフを参照しているが、これは明らかに減少傾向を示している。

ワッツ氏はこう結論付けている。「悲しいことに、そして恐ろしいことに、ミティガ論文が示すように、緑の社会主義左派は気候変動に関する彼らの見解を実行するために、権威主義的権力という形での専制政治を受け入れているのである。しかし、明らかに、現実のデータは、彼らの行動への呼びかけはおろか、彼らの視点を支持しない

また、ミティガ論文は、学界や環境保護団体の一部で、新型コロナ的な専制政治を使って 、気候変動を飛翔させようとする動きが高まっている例であると論じている学者もいる。また、「公共メディアにおける気候否定論と誤報の検閲と公職に立候補する候補者の気候リトマス試験を、ミティガ氏が提案している。新型コロナとは異なり、気候権威主義が一旦成立すると、それは決してなくならないかもしれない」と付け加えている。

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