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円覚寺と北条時宗のご廟所を訪ねて

三連休の中日、気温もさらに上がるという予報だったので、久しぶりに鎌倉に行ってみました。藤沢から江ノ電に乗り換えました。江ノ電は通勤電車のような混雑、ハングルや中国語も聞こえてきます。欧米から来ている人たちもいました。鎌倉から北鎌倉へ

佛日庵へ
開基廟

開基廟は、円覚寺の開基・北条時宗公のご廟所で、時宗公とその子で鎌倉幕府九代執権の貞時、孫の十四代執権高時をお祀りしています。

北条時宗公

二度にわたる蒙古襲来という国難に立ち向かった時宗公は、その戦いでの死者を敵味方なく供養するために、中国の宋から無学祖元禅師(佛光国師)を招き、弘安5年(1282年)に円覚寺を開山しました。

無学祖元禅師(佛光国師)

国師の禅の教えに深く帰依した時宗公は、この場所に庵を結び、禅の修行を行ったと言われています。弘安7年に時宗公が亡くなると、その庵のあった場所にお堂を建て、ご廟所としました。

坂村真民先生の詩
紅葉はまだです
日の光の中で竹林が清けく

開基廟のしおりに『積り違い十箇条』という面白い記述がありました。

・高い積りで低いのが教養
・低い積りで高いのが気位
・深い積りで浅いのが知識
・浅い積りで深いのが欲望
・厚い積りで薄いのが人情
・薄い積りで厚いのが面皮
・強い積りで弱いのが根性
・弱い積りで強いのが自我
・多い積りで少ないのが分別
・少ない積りで多いのが無駄

いくら立派な資格を持っていても、教養が伴わなければ半人前
教養の基本は、気配り、目配り、手配り



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