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マーケティングにおけるSNSの役割

「SNSの重要性」について説明するようにリクエストをいただいました。

いろんな状況において課題が異なるので、唯一解はありません。
WebサイトとSNSをどのような役割をもたせるか、一つのケースをそうていして説明します。

前回、事業の目的は「顧客の創造」であるというお話をしました。では、どうやって顧客を創造するのでしょうか。

ほっておいても、(うちの水槽の水ゲジくんみたいに)うじゃうじゃ湧いているのであれば、何も考えなくてもよいかもしれません。実際、そのようなフェーズに(幸運にも)ある企業もあるでしょう。しかし、それはいつまでも続きません。

マーケティングが、「ニーズ(顧客)」と「提供できる価値(自社商品)」の接点づくり(マッチング)をするゲームだとすると、「ニーズ」をみつけ近づく、あるいは「ニーズ」が近くに寄ってくるように仕組んでおく必要がありますよね。

別の見方をしてみます。
AIDMA(アイドマ)モデルでは、まず知ってもらうステップが説明されている。よく会議などで「認知が必要」なんて話していることでしょう。

そうです。「ニーズ」があっても「認知」されていなければ、「欲しい(ウォンツ)」とも思ってもらえません。
「存在を知らない」「思い出されない」という状態では、自社商品はスルーされ、どこかの競合商品が購入されてしまうのです。

ではみんなどうしているのでしょうか。

ひと昔前は、とりあえずホームページを作って商品を紹介するというのが一般的でした。ここにリスティング(検索ワードに関連した広告表記)などによって誘導するのです。これは「検索ワード=ニーズ」という仮説のもとで、「表示結果=求められているもの」として商品ページ(ランディングページ)へ流入を図ります。

最近はホームページも作らずに、とりあえずSNSで発信して、ニーズへのアプローチをしていくパターンも多くみられます。手軽だし、結果が早く出るからなのでしょう。

ホームページとSNSを組み合わせて使うときに、重要なのはそれぞれ役割をしっかり持たせて、効果的につなげていくことです。

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それぞれの役割は、以下のように設定することができます。

1.ホームページは「提供価値」をしっかり説明する
現在のWebサイトの数は18億にのぼるそうです。(Internet Live Stats調べ)
その中でたどり着いてもらうことって奇跡的な確立です。ですので、SEO(検索で上位に表示されるようにする)やSEM(検索した時に広告表示する)などを行って、マッチングを図るのです。ホームページを作ったからといって誰も来てくれないというのは、こういうことです。
どっしり構えて、ニーズや興味関心にマッチするような内容を用意しておきます。

2.SNSは「ニーズ」をみつけるツールにする
一時期、企業の中の人ブームがありました。宣伝などは置いておいて、とにかく面白いことをつぶやいて、ファンを作っていくやり方です。いつかお客さんになってくれればよいという全方位的な、ある意味でTV広告みたいなやり方です。いまもその手法は残っていますが、タレント性に頼ることになり、誰でもできるわけではありません。
SNSに期待するべきは、「ニーズ」を見つけて接点を持つことです。興味関心の先にしっかりLPとつなげておきます。

このようにして、漠然と投稿を続けるのではなく、意図をもってコミュニケーションをしていくことが成果を出す秘訣になります。

ここで紹介した方法は、すべてに当てはまる訳ではありません。ホームページに人が来ないな、SNSやってても何のためにやってるかわからなくなっちゃったな、という状況にある人へのヒントのつもりです。

課題がなんなのかを考えるきっかけにしていただければ幸いです。

いただいたサポートは次の創作に役立てます。 これからもどうぞよろしくお願いします。