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最強の百姓

百姓がずっと差別用語とされていると思っていたら、最近は見直されているらしい。友人に教えてもらって恥ずかしながら最近知りました。

差別用語だよ!と指摘されることはあっても、差別用語じゃないよと教えてくれる機会はそうはないので、教科書業界とかマスコミ業界で改定されても知る由もないというものです。どうしたらアップデートできるのか。

そもそも百姓とは100の姓という意味で、一般の人を表していたそうです。
農業専従者ではなく、いろんな職業を兼業していたといいます。

そりゃそうだよね。
完全分業して成り立つほど成熟してないのだから、なんでも自分たちでやらなければならない。さまざまな役割を担って、たくさんの屋号を持っていたということらしい。

そういえば、ある酒蔵にインタビューした時に、杜氏(とうじ)というのは季節労働者だと聞きました。なるほど、農作業のできない冬にお酒を作くるというのは、理にかなっている。

いろんな顔を持って仕事をすることで社会生活が維持されていたんですね。

いまの世の中で閉塞感を感じてしまうのは、近年行われた分業のせいでもある。何か一つの職でお金を稼いで糧にしてるので、その職を維持するために会社などが拠りどころとなってしまう。そこから放り出されたら食うのに困ってしまうという圧力を無意識にも受けながら生きている。その見えないプレッシャーに常にさらされているとも言える。

でも、一つのことがうまくいかなくても、何か別のことでまわりの役にたつことができれば、食うに困ることはないはず。

現代流の百姓の在り方というのが、複業(副業)だと思います。
ぼくが自由(フリーランス)を手に入れたきっかけも副業でした。やってみたら、なんとかなりそうと思えたことです。

イキイキとしてる人たちは、なんでも自分でやれる人。
やれるというと万能感が出ちゃうけど、そうじゃなくて、なんでもやってみる人という意味。

その一つとしてDIYがお勧め。
衣食住のうち、最もお金のかかる「住」を自分で何かできたら、お金稼がなくてもいいんじゃない?って思えると思う。

ぼくがお手伝いしている工務店がギャラリーカフェをオープンさせた。
お店の内装なんかも、みんな自分たちでなんでもやるのでイキイキしてる。店長が漆喰塗ってたりね。工費も浮いて一石二鳥。

分業もいいけど、全部自分でやってみると、生きる力を感じることができる。会社が面白くないと感じていたら、それは分業のせいだと思う。やりたいことがあると思って入社したのだから、会社がやってることには共感があるのは間違いないはず。面白くないのは、自分に与えられた役割なんだと思う。

だから百姓になりませんか。
現代の百姓になる方法として、副業とDIYを始めることをお勧めしますよ。

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