#20 早朝ベルリン中央駅にて

クリスマスイブの朝

さてイブである。夜にはロマンティックなディナー(もちろんひとりで)も予約してありベルリンのイブを満喫する予定だ。しかし26日早朝には帰路に就くのでドイツにいられるのは実質あと2日。早いものである。

例によって早朝に目覚めてしまった私は、仮のパッキングをやってみて、スーツケースの残り容量を確認。案外いっぱいになってきている。あと、服を買うとしたらセーターかワンピースくらいか。調子に乗ってあれもこれも買ってはいけない。

ベルリン中央駅で朝食を

この旅、前半のミュンヘンではホテルの朝食がついていたのだが、ベルリンのホテルは朝食がついていなかった。まあ、すぐ近くにベルリン中央駅があり飲食店も多いので問題ない。

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軽くメイクをして6時ごろ駅へ向かう。あたりは真っ暗だが、エキナカではすでにけっこう多くのお店が開いている。その中でも「トラディショナルなパン屋さん」と書いてあるお店に入ってみることにした。

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入口でパンを買って中のイートインスペースで食べるシステム。

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ご覧ください、このおいしそうなパン! 私は右から2番目のサラミのサンドイッチをチョイス。

パンを買う列に並んでいる途中、ツイッターを見ていると「夢眠ねむとバカリズム結婚」のニュースが。あまりにびっくりしてしまって、ここがベルリンで、いま旅の途中だということを一瞬忘れる。二人とも大好きな私にとっては間違いなく2019年最大のビッグカップルだし、素直にうれしい。とはいえ、クリスマスイブに結婚する人だったんだ。いやいや、おめでたい。

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一方そのころベルリンでは、私が朝食のサラミサンドを食べていた。何かの種的なものがたくさんのっているパンは香ばしくて、大きめのキュウリは新鮮でシャキシャキ。もちろんサラミもチーズもおいしいんだけど、中に塗ってあるバターの風味がたまらない。あー、おいしい。そかー、結婚かー。

アルパカとの出会い

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エキナカには24時間開いているドラッグストアがあるので行ってみる。

そんなに広くはない店内には商品がすっきり陳列してあり見やすい。なにか目当てのものがあったわけではなく興味本位で立ち寄っただけだったので何も買うつもりはなかったのだが、出会ってしまったのである。アルパカに。

ある一角に、いろんな動物のぬいぐるみのようなものが並べてあり、それらをよく見るとタグに何ワットで何分とか書いてある。ははーん、これはあれだな。チンして温めるカイロだな。これからの季節にちょうどいい。仕事場でおなかをぬくめるのに最高じゃないの。どの動物もかわいかったが、たまらなく愛くるしいピンクのアルパカに決定。ジャジャーン。

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ちなみに、ドイツではレジ袋をくれないのが当たり前。そして私はエコバッグをホテルに置いてきてしまっていた。なのでこういう怪しい人状態になってしまったが、誰も見ていないので良しとする。

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ドラッグストア「ロスマン」で自分みやげ

続いて、同じくエキナカにある大型のドラッグストア「ロスマン」が開いたので行ってみた。自分用のおみやげに日用品を買おう。

意気込んで店内に入ったものの、棚を見て愕然。ずらりと並んだ商品のほとんどがドイツ語オンリー。英語の併記もない。考えてみればそりゃそうなんだけど。

そこで思い出したのが、出発前に「これきっと役に立つよ」と教えてもらっていたgoogle翻訳のカメラ翻訳機能。カメラをかざすとリアルタイムで写っている言葉が翻訳されて画面に出てくる。日本語が多少不自然だったりするが十分使える。むしろこれがないと何も買えなかった。シャンプーなのかボディクリームなのかはたまた洗顔料か、「だいたいアルファベットの綴りから類推できるだろう」と思っていたが、それができないのよ。難しいのよ、ドイツ語。いやはや、google翻訳さまさまだった。

私は海外旅行に行くと、ボディソープとハンドソープをよく買う。日本にはない独特の香りのものが多く、旅の余韻を長く楽しめるから。ドイツでもうっとりするような甘い香りやハッピーな気分になれるフルーティーな香り、いろんなものをまとめ買いしたのでしばらくはドイツの香りに包まれて体や手を洗えそうだ。

結局、それ以外にも美容液とかリップとかあれやこれや買ってしまった。先ほど確認したスーツケースの空きスペースに入るかどうか。ここにきてギリギリの戦いを強いられつつあったのである。

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