セグメンテーション
こんにちは、よさそう®です。
自分の思考の整理を兼ねて、これから何回かに分けて、マーケティングの基本的な要素について書いていきます。今回はマーケティングでよく使われる言葉の一つ「セグメンテーション」について書いていきます。
セグメンテーションとは
頭の中では対象がなんとなくおぼろげながらかもしれないですが、「お客様」という言葉を使う時にはお客様像が浮かんでいると思います。
そうした人たちを他のお客様と分けて考える必要があります。
それがセグメンテーションです。
つまり「他にたくさん人がいる中で、自社のビジネスでお付き合いしたい人を分ける条件設定」となります。
なぜセグメンテーションが大事なのか?
時々、お話するかたでこうしたかたがいらっしゃいます。
「すべての人がお客様!」
「この地域のすべての人がお客様!」
確かにすべての人がお客様だとビジネスが儲かりそうですよね。
だけど実はすべての人を対象にすると、自社の強みや提供価値が不明確になり儲からないのです。
たとえば、誰もが好きな味のお菓子という架空のお菓子があったとします。
誰もが好きということは、甘すぎず、辛すぎず、しょっぱすぎず、となっていき、非常に平均的な味になると思います。
となると「もっと甘いのがいい!」「もっとしょっぱいのが食べたい!」という人は、もっと甘いお菓子やもっとしょっぱいお菓子を買い求めることでしょう。
もちろん、その国や地域の経済が成長段階で選択肢が少なければ、平均的な味のお菓子も売れるかもしれません。
ですが、日本はそのステージをすでに超えてしまっています。選択肢がたくさんある状況なのです。
だからこそ、お菓子一つとっても、さまざまな味、食感、香りが存在し、そしてそれぞれが収益をあげています。
だからあなたのサービスや製品の提供価値に最も刺さる人たちを分けて、絞っていくことが大事になります。
セグメンテーションに取り掛かるときに大切なこと
では、最初にセグメンテーションに取り掛かるときに大切なこと、私が大切にしていることをお伝えします。
切り口を多くしすぎない
セグメンテーションをとても細かく分けたほうがいいと思われるケースがあります。でも細かく分けるということは、分けるための切り口が多くなってしまうことになります。
たとえば「年齢と性別と住んでいる場所と好きな色と使っているスマホの機種と、それから…」となっていくことが、ときどきあります。
もちろんそこまで細かく切り口を測れればいいのですが、なかなか難しいと思います。
なので初めてセグメンテーションするときは、それまでの経験や知識に基づいて、肌感覚でそれほど多くない切り口で考えることをおすすめします。
定量的に検証する
セグメンテーションの切り口を考えたら、それを定量化してセグメントの大きさを測れるようにしましょう。
定量化というと難しく感じるかもしれませんが、アンケートだったり、行政が公開しているデータなどでも行えます。
アンケートも大規模に行わずとも、買ってくれたお客様から協力してくれるかたから回答をいただくのでも構いません。
いきなり正解にたどり着くことはないですし、聞いてみて初めて分かることがたくさんあります。
甘さが売りだと思っていても、実はサクサクとした触感が受けているということもあるかもしれません。
そうすると「好きな味」という切り口よりも「好きな触感」という切り口でセグメンテーションしたほうが、あなたのビジネスにとって有用ですよね。
頭の中で考えるだけでなく、きちんと聞いて測っていくことが大事です。
ときどきセグメンテーションを見直す
世の中は移り変わっていくものです。ちょっと前まで甘いものが流行っていたと思ったら、辛いものが流行ったり。
なのでセグメンテーションの切り口も一度決まったら、それが未来永劫、金科玉条のごとく奉られるものではありません。
なので、世の中の時流が変わり始めたなあと感じるくらいで、セグメンテーションの切り口を点検することをおすすめします。
たとえば、あなたのビジネスにとって、それまで想定していなかったような競争相手が登場したり、政治、自然環境の変化などにより、人の消費行動が変わりそうなタイミングですね。
最近では、コロナ禍で多くのかたがビジネスのありかたを変えていると思います。こうした大きな外部からの変化に敏感になって、セグメンテーションを見直すことは、ビジネスを継続するうえで大切です。
はい、というわけで、今回は「セグメンテーション」について書いてみました。マーケティングの基礎の基礎であり、とても大切な考え方なので、ぜひともあなたのビジネスでご活用いただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。あなたにとって少しでもお役立ちになれば幸いですし、いいね!やフォローをいただけたら私もとても幸せです!
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