映画感想 「シン・ウルトラマン」

こんにちは、よさそう®です。

子どもの頃から特撮ヒーローものが好きでして、はい、ご多分にもれず、観てまいりましたので、感想を書いてみます。

観に行く前の気持ち

公開後、さまざまなレビューを読んでしまいまして、「大丈夫かなぁ」というのが正直な気持ちでした。

セクハラ的な表現が多いとか、ストーリーが面白くないとか。
なので観に行くまで1週間ほど考えました。だけど、きっと大スクリーンで観たほうがよさそうだなあと思い、仕事の合間をみつけて観てみました。

観た後の気持ち

正直「映画館で観てよかった」と思いました。
ウルトラマンだけでなく禍威獣(怪獣)のサイズ感がテレビサイズでは感じられない迫力があります。そしてところどころにあらわれる画角の感じが、テレビで観るのと映画館で観るのでは大きく違うんだろうと感じました。

そして「初代ウルトラマンを観たことある人は観たほうがいい」と思います。懐かしい気持ちにもなりますし、2022年という今に置き換えるとこうなるのか!ということや、大人になって人間という生き物を俯瞰したときに「そうだよなあ」としみじみ感じることもあります。

概ね満足しているのですが、よかったところともう少しなところを書き留めます。

よかったところ

「外星人」という概念

この作品では宇宙人を「外星人」と呼びます。これはおそらく日本人が外国の方を呼ぶ時の「外国人」になぞらえているのだと思います。

この外星人という言葉があるから、宇宙は全体で1つという感覚をストーリーを通じてじんわりと感じていきます。

普段、地球は地球に住む者の惑星と思い込んでいるけれど、宇宙全体という視点で考えると、宇宙全体にとっての資産という視点が映画をみていくうちに少しずつ馴染んできました。

この「外星人」という概念が、違った形の「黒船来航」みたいな感覚を生み出し、知的生命体とのファーストコンタクトのひとつのアプローチとして面白いと感じました。

展開のスピード感

特に導入部分は内容がてんこ盛りの割にあっという間に過ぎ去っていく印象でした。

一息ついたあたりで時計を観たら、40分くらい経過していたのですが、ほかの映画の40分と比べると、盛り込み具合が多く、だけどついていけないほどの展開ではなく、いい意味でスピード感があってよかったです。

外星人視点でみたホモサピエンス

ウルトラマンをはじめ、外星人たちのセリフから、私たちホモサピエンスをみるという第三者目線のセリフが面白かったです。

たとえばこんなセリフがありました。

恫喝は人間の悪い癖だ。

ちょうどいま戦争の最中であることや、海洋進出を進める国があるなか、人類はあらためてコミュニケーションの観点で幼年期にある種なのだと痛感させられます。

もう少しなところ

もう少し長くてもよかった

2時間弱の作品なのですが、もう少し観ていたかったぁとか、展開が速すぎてついていけないところもありました。興行上いたしかたないのかもですが。庵野監督だから別バージョンを公開するのかしら。

私自身は3時間くらいの作品にしてもいいと思います。

ウルトラマンを観ていないとわからないことが多い

長さを関連するのですが、初代ウルトラマンやウルトラQを観ているとすんなり入ってくるところがいくつかありました。

なのでそれらの作品を見たことない人には「???」な時間が多いかもしれません。

ただ初代ウルトラマンを観ている人には随所に胸アツなシーンがてんこ盛りされておりまして、物語の後半に進むにつれて心のなかで唸る時間が多かったので楽しめました。

ということで、「シン・ウルトラマン」の感想でした。

それでは、また。

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