個人事業主から法人化するときの、もろもろの移行手続きをまとめてみました。
先日、個人事業主から法人化いたしました。
法人化するときの登記申請や税務署への提出書類のことや、社会保険の手続きについては、インターネットで紹介されていたり、本も出版されています。
だけどなにげに困ったことがありました。
それは「個人事業主の屋号で契約したり使っているサービスを法人へ移行する方法」でした。
ということで、私の体験と使っているサービスで、法人への移行で行った手続きをご紹介します。
Amazon Buisiness
個人事業主でもAmazonのビジネスアカウントを使っていました。個人でアカウントを持っていて、Primeに入っているBusiness Prime Duoという年会費が3000円弱のプランを利用できて便利でした。
便利だったのですがAmazon Businessアカウントの移行はできません。
カスタマーサポートに連絡してわかった手順と実際に移行したときの流れをまとめます。
個人事業主として利用しているAmazon Businessの契約を解約する。
Amazon Businessを利用していたアカウントがAmazonの個人アカウントとなる。
個人アカウントになったアカウントで、Amazon Businessを再度申し込む。(このときに必要なのは、設立した会社の法人番号)
Amazonが承認したら、Amazon Businessアカウントが法人名義で作られる。
極端なことをいえば「一瞬、個人事業主としてのビジネスアカウントが個人アカウントになって、自分で申請して法人アカウントになる」という感じでした。
そのため、Amazonのヘルプにも書かれているように、個人事業主で購入した履歴は個人アカウントに引き継がれ、引き継がれた個人アカウントで作成した法人アカウントにも購入履歴が引き継がれていました。
ちょっと手間がかかるなあと思ったのですが、個人事業主でビジネスアカウントをつくるときは開業届の写しが必要だったのに、法人では法人番号の入力だけでokだったので、申請は楽でした。
freee
クラウド会計ソフトのfreeeは、法人化したら新たに事業所を作る必要があります。
そのためご自身のアカウントのなかに、個人事業主用と法人用の2つの事業所を持つことになります。
きれいにある日を境に個人事業主の廃業して法人を開業できればいいのですが、なかなかそうはいかないと思います。
なので並行して2事業所で使っていくと良いと思います。
個人事業主の取引先情報などエクスポートとインポートの機能を使うと、すべて打ち込み直すこともありません。
freeeは登録から30日間は無料で使えます。
ですので、法人を設立して銀行口座ができて、初めて請求書を出すタイミングくらいで法人の事業所を登録して、freeeを使い始めると無料期間を有効に使えると思います。
銀行
個人事業主の屋号でもっていた口座を法人名義にできないかなと思ったのですが、無理でした。
そのため同じ銀行に口座を開きたいとおもっても、法人としてイチから契約手続きが必要となります。
ということでほぼ移行はできず、新たにアカウントを作ったり、作ったアカウントを一時的に閉じて作り直すといった感じでした。
政府が副業を推進しているので、個人事業主になる人が多くなっていくと思います。そしてその先には法人化する人も出てくると思います。そうした人たちが事務手続きの煩わしさを少しでも小さくできるようになることを祈っています。
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