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ファシリテーターについて考える

こんにちは、よさそう®です。

仕事がらワークショップを評価したり参加していると気になることがあります。それはファシリテーターやモデレーターという立ち位置の人が、ファシリテートが不要な状況になってもファシリテートしていることです。

私自身、数百回のワークショップ実施経験を経て、いまでこそできるようになってきましたが、最初は自分が中心に居続けたいという邪な気持ちもあり、ファシリテートが不要でもファシリテートし続けていたこともありました(笑)

ということで、(自戒を込めて)ワークショップデザインの講師という立場からファシリテーターについて考えてみます。

ファシリテーターとは?

ファシリテーションは直訳すると「促進する」です。なので名詞であるファシリテーターは「促進する人」となります。

おもに会議やワークショップといった人とひとが対話する場面において、対話を促進する役割を担います。
特に大切な行動は対話が停滞しているときの目標への促進です。

理想のファシリテーター像

だからワークショップで目標に向かって参加者が自律的に対話をし始めるたら促進する必要はなくなる、と私は考えます。

最初から最後まで徹頭徹尾、促進する必要はないのです。促進され自立し始めたら、離れていっていいと思います。
そんな私が考える理想のファシリテーター像を3点にまとめてみます。

1.ファシリテーターがいない状況に達する

私がワークショップを行う時、最終的に目指す状態は、私が窓の外を眺めていても、物事が目標に向かって進んでいく、ということです。
ワークショップは参加者同士の相互作用により対話が進み、目標に達することなので、ファシリテーターがその場にいない状況を作り出すことが最良と考えます。

もちろんワークショップが始まったばかりで、参加者同士の関係性が構築できていなかったり、目標に対して自走していない状況では手を差し伸べることが大切です。
だけど段階を踏んで、「大丈夫かなあ」と思い始めたら、少しずつ手を放してもいき、徐々に離れていくことが肝要です。

2.”あなたのおかげ”と思われない

ワークショップが終わったときに「あなたのおかげでいい対話ができた」と言われたら、あなたは嬉しいですか?

私は正直、失敗したと感じます。
なぜなら、私はその場に常にいられないからです。このような状況を作ってしまうと、私がいなくなったあと、彼らでは問題や課題を解決できない集団となってしまいます。
参加者自身が「自分たちで目標にたどり着いた。これからも自分たちでやっていける」と思ってもらえる状態になることが、真のファシリテーターだと考えます。

3.環境を最大限に活かす

だからファシリテーターは存在感を大きくしないことが寛容です。私はいかに自分を薄めるか?を常に考えます。

そのために環境に助けてもらっています。たとえばスライドやモノの配置、お菓子や飲み物の置き方、グループテーブルの配置の仕方などなど。

そうした環境を総合的に活用して、ファシリテーターが引っ張っていると思われない状況を作り出すことが大切です。

あくまでも私見でしたが、私が理想と考えるファシリテーター像をご紹介しました。あなたがファシリテーションスキルを磨いていくうえで、一つでもご参考になれば幸いです。


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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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