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過去絵の解説とらくがき。

こんにちは、よるつきです。

今回は過去絵を掘り出し解説(というほどでもないかもしれない話)をしたいと思います。
今後、メンバーシップコンテンツの一つとして設定や物語のある過去絵の掘り出しも行っていけたらと思っています。
あの絵は?この絵の解説がほしい、メイキングが見たいなどありましたら優先して載せますのでよろしくお願いします。

○24.4追記・一年以上経ちましたのでメンバーシップ限定から全体公開にしました。

今回の過去絵はこちら。

そういえば背景の練習はどうした?って感じですね笑
あぁ、バランスがこわい…。



ここまで、ご覧いただきありがとうございます。


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この絵は背景あり、全身入る絵!と意気込んで描いたものです。

お話が和と魔法の混ざったファンタジーな世界ですが、それが伝わるような全体的な雰囲気の絵がなく世界観が今ひとつに思えて背景を考えていました。

ユエン「雨の日が好きなんだ。傘をさしていればほとんどのヒトは顔が見えないし、声も聞こえにくい…誰が、何が居ようと気づかないからね」

さすが脱獄常習犯です。
彼がそう言うので雨になり…

ユエン「夕暮れ…逢魔時もいいよね。夕陽霞と仄暗さが心地いい」

とも言うので夕方になり…。

ニンゲン側じゃないようなことを言う不思議ちゃんだなぁと思いながら描いていく…

ユエンはこういう時ほとんど喋らないけれど、たまーに思い出したように愚痴も言います。

きっと、わかるヒトにはわかる感じで
わからないヒトにはどこまで創作なんだろう?とか不思議な感覚だと思いますが
よるつきはこんな感じで描いていたりします。

イマジナリーフレンズとはまたちょっと違う気がする、よくわからないやつです。

それは置いておいて。

世界観は空気のように魔法が存在しているので、それを少しでも伝わればいいなぁという念を込めて(それだけ?)描いてるので、不思議な感じを読み取ってもらえていたら嬉しいです。

トリちゃんがかわいいです。


◆◆◆
〈おまけ〉

雨の日は空気が洗われて澄んでいるようで好きだ。

私はティアが悪戯で作った抜け道を使ってこっそりと街へ出ていた。
街灯が灯り始める夕暮れ時、出歩くヒトは少なく雨も静かに降り続けている。
誰かに見つかる前に帰らなければという焦燥感を覚えるほど、このまま揺蕩う霧と共に何処かへ姿を眩ませてしまいたい気持ちが強まる。

私がいなくなって本当に困るニンゲンなどいないだろう。

私は遠くに見える、今はほとんど使われていない第二の城を眺めた。
そして中身のない浅い呼吸をしてまた歩み始める。

足元のところどころに出来た水たまりはまだ明るさを残した空を映して私の影を浮かべた。
一瞬止まって、そして私は、私の影を水たまりごと蹴り上げた。

◆◆◆

最後まで読んでいただきありがとうございます!


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