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8月1日の日記「透明」

8月になってしまった。

昨日の日記と並べると「無色透明」になるという粋なギミックを用意した無職。

8:00に起きてからクリスタとにらめっこしてた。

今は何をしているかというと、発勁の原理を調べていた。

人を殴ったことも、殴る予定もない、何なら今日明日の予定も埋まっていない人間が、暗い部屋で発勁について調べている恐怖。
恐怖は案外身近に潜んでいるカモ…。

我ながらダンスがとてつもなく下手なのですが、発勁なんて特殊な動きができるはずがなくて、一人、部屋で、平日の昼間に、不気味に肩を揺らしている成人男性の誕生である。

最近は「久しぶりに会う友達を笑わせたい」という一心で筋トレに励んでいる。日常の中には存在しない動きをして筋肉を強制的に叩き起こす、筋トレという行為は面白い。何故俺は夕陽の刺す部屋でしゃがんでは立ち上がり太ももをプルプルさせているのだろうと思った昨日。
見事にその上下運動が功を奏し、今日の筋肉痛を生んだ。
ただひたすらにすべての動作で身体が悲鳴を上げる。
思いつきで腕も腹筋もやってしまったので、本当にすべての動作で筋肉が痛い。

この積み重ねが「お前なんかデカくね?w」という友達のリアクションに繋がるのなら、えんやこら。

暇を持て余しつつも、なにかにずっと焦っている人間の落ち着く先はいつもひとつだ。

そう、観葉植物だ。

規則的な生活から外れてしまったので、どうにか生活の中にリズムを発生させないと自分を律することが出来ない。
音楽のBPMだって、ある種の制約をもたせる事で楽曲のキャラクターをより明確する。
それと同じで僕は、植物を育てるという基本のリズムを作成し、それに沿って生きている。
朝起きて水を上げる。
たったソレだけでも自分に明確な役割があるという安心感はでかい。
しかも植物は自分で水を得ることが出来ない。
その気になれば自分で給水できるような植物だったら僕は育てない。
人間と植物という優位が崩れ、僕の責任感が無駄になる。
生かすも殺すも僕次第というこのスリルがたまんねえんだ!

植物に水をやるというそれ以上のルーティーンが無いので、普通に自分の食事はたまに忘れてしまう。今日も起き抜けにアイスを食べたのみで、しっかりした固形物は口にしていない。

とはいえ今日行きたい場所はある。
家電屋と植物屋だ。
こうやって文字に起こすと対極に位置しているような気もする。

家電屋をトロール、植物屋を勇者と言い換えたらどうだろうか。
完全に対極になった。
そりゃ当たり前だ。対極に位置する言葉に置き換えることを優先しているので、電気屋と植物屋という言葉を無視している。
こうやって結論ありきで主張が優先されている投稿をよく見る。
意味の無いグラフにそれっぽい過激な言葉を添えて、何かしらのネガティブな感情に訴えかけるという手法。
あまりにも下品。

極端な言葉を使って対立構造を作ろうとしている、画面の向こうのニヤけ面に踊らされないで欲しい。と思います。
そういう投稿に集まってくる極端な意見が好きな人たちは、嫌いなものをより嫌いになろうと必死で、都合の良い(都合の悪い)情報を選んで集め、「嫌いな気持ち」を証明しようと必死になる。
根拠をもって何かを嫌い、批判することが人生のメインコンテンツになってしまっている人をよく見かける。「女は~」「男は~」「〇〇指示は~」「〇〇信者は~」という書き出しの、本人の中で一番鋭く研いだ言葉の応酬。
パンチラインを生み出すのは気持ちがいい。
ズバズバと本質を突いてやったり、相手の弱点を見つけ出して突っつくのは楽しい。だけどそんな事はモンハンでやればいいことだ。ランスでも装備してイビルジョーの顎を突っつけばいい。

人を傷つける事で自分の傷を癒やす、吸血鬼のような、いや吸血鬼は格好良すぎるな、なんだろう、寄生虫?になってしまうと、結果的に自分が大嫌いなはずのものに依存して、それに反発することでしか意見を言えなくなってしまう気がするんだ。何かを否定するのは簡単なことなので、出来るだけ存在しないものを肯定する方向に向いていくほうが良いと思う。

そう、陰謀論だ。

夏は陰謀!!!

「まだ誰も唱えていない陰謀論、私とブチまけようよ!」

5G電波はコオロギの脳を癒す

極端な意見を持たず、中立で居たいと願う人は多いと思うが、実際に中立な立場を取るというのは難しい。意見を持たないという態度も会議では立派な足止めになり、結果的に保守的な意見が有利になるという状況に繋がる。

全く関係のない話を持ち込み会話の主導権を奪うことが最適なのかもしれない。極端な意見のぶつけ合いをドッジボールとするならば、中立派が目指すべきは校庭に乱入してきた犬だ。
喧嘩をしていた双方が死に絶えるまで、犬として校庭を駆け回り、視線を集め続ける。理由はなんであれ釘付けになった両者が争いをストップしている状態が生み出せれば最高だ。

じゃあこの世界における校庭に乱入してきた犬とはなにか。
それはエンターテインメントだ。

(エンドロールが流れる)




ちなみに無職は中立でもなんでもない社会に寄生するダニです。


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