悪戯神様と天の子の冒険聖書87
そんな様子を伺っていた小熊はぷぅっとほっぺを膨らませて、
「何です?そんなに私が信用出来ないと仰いますか?じゃ今から私が大好きな蜂蜜コレクションについて素直にお話させて頂きますから何処で嘘ついたかご指摘してみてくださいな。あなたが神様なら容易いことでしょ?」
そう言って小熊は自分の後ろ、届く範囲に隠していた瓶を5つ取り出した。
似たような茶色い瓶が横一列に並んだ。
小熊は少し息を吸って一気に捲し立てるよう喋り出した。
「さて、私はごく平凡な小熊なのです。この通り蜂蜜が大好きで見つけたらこれらの瓶に入れてしっかり熟成させてから頂くのが楽しみなのです。さて、中身を紹介します。一つは新鮮なアカシア、もう一つはそれよりやや時間が経過したみかんでもう一つは更に時間が経った蓮華で、もう一つはもっと古くなった蕎麦、そして最後の一つは時間が経ちすぎて何か分からなくなった蜂蜜がバラバラに並んでいます。え?動けないのにどうやって蜂蜜を手に入れているかって?私は蜜蜂の精と仲良しで時々様子を訪ねてきてくれるのです。その時蜂蜜も届けてくれるとーっても良い子たちです。さて、蜂蜜コレクターの私はこの自慢の鼻で蜂蜜の種類を嗅ぎ分けます。ふんふんあなたから見られて左から柑橘系の爽やかな香りがして右からははんなり系の蕎麦の香りがします。アカシアは中央でないのは確かで隣には蕎麦と蓮華があります。みかんは端っこではありません。ときたら、右から蕎麦、アカシア、蓮華、みかんと続きます。さて私何かおかしいこと申しましたか?嘘ついていないとお思いでしたら杭を抜いてください。」
Q20.上の小熊の台詞の中に嘘があるならその箇所を抜き出そう!
自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a