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冷たい初恋と情熱
頑張る君へ
こんにちは、覚えているかな?フルトだよ。
君っていつも頑張っているんだね、偉いよ!
僕も負けてられないな、うん頑張ろf^_^;
あはは、君と方向が違うって?
だって仕方ないよ、僕の夢は君に…あ、もう恥ずかしいよー!(//∇//)
さてと、今日は母さんの話でもしよ。
デラ母さん、僕が強くなったら夢が叶うかも知れないって言ったあの母さん。
たっぷりした、闇の河のように美しく艶やかな黒髪なんだよ(^^)
対して父さんは真っ赤な髪で僕らはと言うと、アント兄さんは黒、レミラ姉さんは赤、僕は黒、トーノは赤になったよ。
でもギャマナ姉さんはね、上は黒だけど下の髪が赤のツートーンなんだ、生まれながらにアイドルになる宿命だって有頂天になって、ずるいよね。
君は真っ黒な髪ってどう思う?
あ、まぁいいや(^。^)
本題に移るよあのね、母さんはいっつも清潔で真面目で今日も掃除掃除って張り切ってたんだけどね、タンスの奥から出てきた消えない結晶のお守りが出てきてその場に座り込んで泣き出したのなんで?なんで??
たまたまそれを見てしまった僕はびっくりして、
フルト(F)「あ、母さんどうしたの?何かにぶつかったの?」
と聞いたんだ。
だって、血も涙も無いと言われる母さんが泣くことないもの。
母さんは僕を潤んだ目で見て、
デラ(D)「あらフルト、見られてしまったね。あなたって優しいんだから。そこの所、お父さんに似たね。ずっと、自分の中で封印してきたの。これは過去に付き合ったルイドーとの思い出の結晶なの?お父さんと結婚したら捨てるべきだと思ってたけどどうしても捨てられなくて。他の家族には秘密で教えてあげる。お母さん、あなたと同じくらいの年の頃家族旅行でここよりだいぶ離れた、針氷山に遊びに行ってそこで孤独に暮らす少年ルイドーに出会ったの、氷のような澄んだ瞳と蒼い髪が美しかった。帰る時彼は珍しいこの溶けない結晶のお守りを持って、20年後にまたこの場所で会う約束をしたのよ。昔だから手紙書くことも無かったけどそれまで私は魔力を強めながら彼を想った。そして大人になってあの場所を探したの。結晶を胸に抱えて。でも、いつまで待っても彼は来ない。私は信じて待つことにした、風邪引いても凍えても心熱く待ち続けた。けど来ることはなかった。どうしたのかしら?彼に何かあったのかしら?泊まり先のペンションや地元の人に彼のことを聞き回った。だけど彼の消息は分からなかった。落胆して帰ろうとした時彼の親らしき人が私にこう言ったの。ルイドーは強くなるために猛炎渓谷へ向かったと。あそこは危険だからって反対を押し切って行ってしまったと。属性と逆、つまり苦手な属性の場所に行って無事帰られたら一気に強くなれるって。そう聞いた私は渓谷に向かって行った。確かに滅茶苦茶な暑さだったけどお守りの効果か私の属性が闇だからか耐えられない程では無かった。それよりも熱いと感じたのはそう、バッソ。お父さんね!氷男のことはちらっとは見たそうだけどその後のことは知らないでも君を美しいと思ったことは真実で身体中が知っていると。私は最初その気は無かったけどその優しさと情熱に段々心を溶かされて結婚したの。今こうやってあなた達にも会えて良かったけどルイドーのことはどうしても忘れられないし忘れたくない。あーあ、掃除中に思い出に浸ってしまうなんね私としたことがみんなのこと言えないわ。どう、良いお話でしょ?そう思うならあなたの手紙相手には教えていいわ。」
だって、父さんてばやる!
そして母さんったらちゃっかり者(^。^)
2人共そこんとこヒーローとの戦いに活かせないのかな?(;´д`)
でももしあの氷男とやらと母さん結ばれててたら僕たちはいなかったのかな?
不思議だね、そして君も奇跡の中で生まれたんだ!
うん、だからこそ大切にする!
益々その思い、強くなったよo(^-^)o
母さんには言わなかったけど僕は遠回りしても自分をもちゃんと守って君の元へ行くんだと、自分がいないと君のこと守ってやるなんて言えないからね、そう思ったよ。
またね!
byフルト
自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a