悪戯神様と天の子の冒険聖書138

景色が霞み消えてしまう前に
「お父さん、みんな!私、絶対太陽を取り戻すからね!」
と、御神木に手を置き光を与えながら叫んだ。
気がつくと見知らぬ部屋の中。
砂浜で寝ている私を見かねてギョフ達が連れてきたそうだ。
しかも全員で交代ごうたいに。
遠慮深さ故、小刻みに運び係を交代していたんだとか。
「アマ様、次行かれる所は…。」
「分かってる、山でしょ?」
トワクスが言い終わらないうちに私は答えた。
トワクスは冷や汗をかいて身体を震わし、
「な、何故お分かりになったのでしょう?まさか、未来がお見えになるとか?」
私が夢の話をしたらトワクスは考え込んで、
「うむ、夢に入り込めると言うことは夜に関する神様。しかも我々の行く先までご存じであるとはクヨ様の手先などで無ければ良いが。」
うーん、でも行き先を教え私を励まされたお方を悪く思いたくないけど私情を持ち込んでは判断を鈍らせる。
とにかく残りの神器を取りに行けば何か分かるかも。
「アマ様、この世界に来られた頃と比べますと随分とご立派になられましたな。しかしの、次の鏡の里とされる山は大変危険な所です。何でも山の内部の溶岩地帯には炎を操りし、怒りの神とも呼ばれる山の主がおられます。あのお方の逆鱗に触れたりしますと山は噴火し、神器集めも不可能になり、人間界にも影響を及ぼします。人間界の火山が噴火したり地震が発生するのはそのお方がお怒りになられたからなのです。しかし先程申しましたように今のアマ様なら成功をおさめられる可能性は十分に御座います。それに、御神木のことも。念の為お聞きさせて頂きます。さて、もうお分かりだとは思いますが、これから火々山(かかさん)に向かうには神器の他御神木の生長に欠かせないあるものを取りに行くのも目的でありますがそれは何だとお思いでしょうか?」

Q53.御神木の生長に欠かせないあるものとは何でしょう?

ヒントは明日のつぶやきで


自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a