悪戯神様と天の子の冒険聖書83

「静粛に!長老様がお見えですぞ!!」
「ええ!?それは一体何故?」
「いつもの偽者など長老様の出るまくではあるまい!」
ローニ達がざわつき始めた。
やがて、ローニの群れを掻き分けて、銀色の狼の体毛を持ち、長めの顎髭も美しい白銀、首には翡翠のような緑色の宝玉を繋いだ首飾りをかけた、見るからに特別なローニがやってきた。
そして、私達をまじまじと見つめてざわつくローニ達に
「静まれ。」
と静かな声で諭した。
再び私達を見て、
「ほうほうこの方がの。荒ぶる枯れ木の森を静めて抜けて来られたのは…そこまでは今までとは別物だと分かった。」
それを聞いて私達の顔が少しだけ明るくなったのを見逃さず血走った目でギロリと睨み
「神を名乗る少女よ安心するのは早いぞ。わしを含めローニ一族を納得させるためにも今すぐハナの洞窟に行って、恵の華の石を見つけて来るのじゃ。それが出来なければ偽者と言うことになる。」
「はい、分かりました!」
私とトワクスはお辞儀をし、ノーヒントでハナの洞窟を目指すところから試練が始まった。

Q18.ハナの洞窟はどの方角にある?

ヒントは次の日のつぶやきで

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a